タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

 
2025/12/27 サンドロック ローガン
※あはん描写というか寸前


「……今日、アンディがジャスミンの家に泊まりに行くんだ」
「じゃあ、ローガンも私のお家に泊まりに来る?」

 アンディがいなくて寂しいでしょう、と微笑まれて吸い寄せられるように頷いた。のは、いいものの、あらためて大胆なことをしてしまったと約束の時間に扉の前で固まっている情けない男だ。オレはそういうつもりで誘いをかけようとした、が、……本当に優しさからオレを招き入れてくれただけかもしれない。底無しに優しい恋人は、そういうつもりじゃなかったかもしれない。それに今更思い至ってどういう顔で扉を開ければいいのかわからなかった。

「ローガン? どうして入ってこないの?」

 人の気配を感じたのか中から開いた扉に肩を跳ねさせて口籠る。そういうつもりなのかどうなのかを測りかねていた、なんてとても言えない。手を引かれて、頭がパニックになったまま導かれるままに歩いたせいでどこに連れてこられたのかに気付くのに時間がかかって固まる。寝室。……しんしつ?

「様子変だよ、具合悪いなら今日は早めに休んで」

 ベッドに座らされて、優しく肩を押されて背中が柔らかい布に包まれる。帽子を取られてサイドテーブルに置かれて、そのままどこかに行ってしまいそうな腕を取って本能のままに抱き寄せた。きゃ、と悲鳴が聞こえる柔らかな肉体を体の上に乗っけてぎゅうっと抱きしめる。

「様子は変かもしれないが、具合は悪くない」
「……びっくりした、……」
「驚かせて悪い、」
「ふ、……じゃあ、緊張してるだけ?」
「そ、……」

 そうだ、と答えようとした口が何かに塞がれて固まる。何か、なんて彼女の唇しかない。柔らかな唇がオレの唇を奪って、ふ、と優しく笑われる。緊張してるだけと聞かれた。オレの様子がおかしいのもバレていて、……理由もバレている。それに気付いた瞬間、ぷちんと何かがキレる音がして彼女の後頭部を掴んで食べるように唇を奪う。全部奪い取るように口の中を蹂躙して、じっと見下ろす。目の端に水が滲んで、艶やかな声が喉に届いて名残惜しさに唇を離した。呼吸すら奪うような情熱的なキスをしかけた自覚はあるから、彼女が呼吸を整えるまで大人しく判決を待つ。

「……緊張で家に入ってこられない男の人のするキスじゃないよ、すけべ」
「……すけべでいい、……先に煽ったのはあんただ」

 煽られたの?とくすくす笑う姿もいつもと違ってどこか艶やかだ。たぶん、オレとあんたの唾液があんたの唇について濡れてるから。

「……あんたがあまりにも普通だったから、……本当にオレが寂しがってると思って優しく招き入れてくれたのかと思ったんだ」
「私そこまで鈍くないよ、」
「……そうだな、……あんたが鈍かったら、このサンドロックは終わってた」

 うふふ、と笑う姿がなんでも受け入れてくれるかのように見えてたまらなくなってキスを降らす。

「ん、……ふふ、……ローガンのキス魔」
「知ってるだろ、」
「うん、知ってる。ローガンにキスされるの好き」

 初めても、こんなふうに本能が抑えきれなかった。それを許してくれた。許された。だから、調子に乗った。