タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2026/01/06 ロー
これだけじゃ足りないのです・涙より血を流す方がましだ・メールじゃなくて手紙がいい
※なんでも許せる人向け
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「“死の外科医、トラファルガー・ロー、ハニトラに引っかかる!”だって」
うふふと笑いながら見せられた記事に鼻で笑う。プレゼントの箱が積み重なっているのを背景に距離感のおかしい麦わらの一味からの礼のハグをされるおれの写真が貼られあることないこと書かれたニュース・クーの記事。
「尾けられてたのかな、気付かなかった」
かわいそ、と他人事のように無邪気に笑う呑気な女に鼻で笑う。
「おれだけじゃなくてお前も巻き込まれてるんだが」
「ん〜……別に私は困らないしなあ、ハニトラをするような海賊の女だって思われた方が変なナンパとかも減るだろうし」
「……ナンパされるよりも不名誉だろ、それ」
「どっちも変わんないよ、直接の被害が減る方が嬉しい」
「……そんなに無茶なナンパされてばかりだったのか」
「まあこれでも海賊だから軽く見えるみたいで」
ニュース・クーの記事なんかよりもよっぽど不快な事実を知って舌打ちをする。気まずそうに目を泳がせながらおれから逃げようとするから思わず腕を掴んで追及した。
「どこのどいつだ」
「うーん……あんまりお医者さんに言いたくないな……」
「あ?」
「……助けに行っちゃうでしょ?」
「おれのことどんなお人好しだと思ってんだ、…………お前が満足したならそれでいい」
お前がおれを仲間と同じくらい信用してくれるのはありがたいが誰彼構わず助けるのはお前ら麦わらの一味の得意分野で、おれにまでその敷居を広げなくていい。それに、お前を傷付けた奴を助けに行くほどおれは優しくなんてない。
「……助けに行かないの?」
「幻滅するか?」
驚いたようにおれを見上げるから鼻で笑ってみたって一切怖がりもしないんだからただの茶番だ。この女の中でおれの立ち位置はもう決まってる。お人好しで医者のトモダチ。海賊の男相手にそんなバカみたいな肩書きをずっと信じてる。
「ううん、……私のこと守ろうとしてくれてありがとう。……今更申し訳なくなってきちゃったな、こんなに優しいローが私のせいでこんな記事書かれて」
「気にするな」
おれの言葉を優しさ故の謙遜だとでも思ってるのか申し訳なさそうにぐずぐずと言葉を紡ぐ姿に鼻で笑う。尾けられていることに気付かないような間抜けな男だと思ってるのか? わざとだなんてかけらも疑わない姿に内心眉根を寄せる。仲間を害せられることに敏感な一味の仲間がいる限り、変な輩に掻っ攫われる心配はしなくてもよさそうだが、この記事で少しでも牽制できるなら死の外科医の肩書きも良いもんだ。ニコ屋とナミ屋にだけはこの記事を読まれた瞬間に意図がバレてしまうだろうが、他所の変な男に掴まるよりかはまだおれの方がマシで虫除けの役目くらいは許してくれるはずだ。
「でも将来ローに好きな人ができた時にこの記事見つかっちゃったら大変でしょ」
「……もし、お前の知らない場所でこんな記事が出たらお前はどう思う? ハニトラに引っかかるような間抜けな男だと思うか?」
「ん〜……何か誤解があったのかな、とか、また潜入捜査でもしてるのかな、とか思う」
「ほらな、おれのことを知ってる奴はこんな記事を信用しないってことだ」
考え込んで否定された言葉に口角を上げる。お人好しがこんなどこの誰が書いたかもわからない下衆な記事を信じるわけがない。それならいいのかな、なんて簡単に丸め込められた女に、いいんだ、と頷いた。
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