タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

 
2026/01/13 ロビン
凍土に眠る恋心・身体の内側から冒される・頬の丸みが愛しい


「ロビンちゃんがセッティングして、ロビンちゃんが台無しにするデート、これで何回目だろうね」

 くすくすと楽しそうに笑いながら責められて目が泳ぎそうになる。

「だって、……まだ二回目のデートなのにあなたと手を繋ごうとしたのよ、あの男」

 叱られた子どものように辿々しくなりながらどうにか理由を紡いだ瞬間、笑い声が大きくなって今度こそ目が泳いだ。

「あはは! この間は二回目のデートなのに手も繋げないような臆病な男はあなたに相応しくないわ、なんて言って却下したのに?」

 確かに、そんなことを言ったような気がする。でも、だけど、チャンスがあったのにそれを掴もうとしない男はあなたに相応しくないもの。今日の男は、なんの脈略もなくいきなり手を繋ごうとしたのよ。そんな手の早い男はあなたを傷付けるだけだもの。矛盾したことを言ってるように聞こえるかもしれないけれど、ケースバイケースだもの。両方とも、あなたに相応しくない。

「女の子とデートする時はそんなふうにならないから、女の子と付き合おうかな」
「……え?」
「男の子とデートするとロビンちゃん怒っちゃうけど、女の子の時は何も言わないでしょ? だから、女の子なら良いのかと思って」
「いつ、どこで、誰と」

 くすくす笑っていた彼女が息を呑んで、はっとする。怯えさせたいわけじゃなかった。ただ知らなくて。知らないから、事実確認をしようと思って、ただそれだけのつもりだったのに、冷たく放たれた言葉に空気が冷えたのがわかって焦る。

「……私の知らないところで、誰とデートしたの」
「? 知らなくないよ、ロビンちゃんも見てたよ」
「嘘言わないで、あなたのことはなんだって知ってるのよ」

 嘘なんてつかないよ、と優しく言いふくめられて眉を顰める。それが嘘じゃないの。だって知らないもの。

「一つ前の島で、雑貨屋さんの女の子と……ロビンちゃんその時怒らなかったよ」

 笑顔は戻ったけれど、どこか伺うようにおずおずと言われた出来事に思考を巡らせる。一つ前の島。

「…………あれは、お礼のお茶でしょ、デートじゃないわ」

 記憶の隅から引き出せた出来事にそれでも首は振る。そんなのデートじゃないわ。

「……じゃあ、三つ前の島だったかな、本屋さんで同じ本を買おうとしちゃって、一緒に読んだ女の子とか、ほら、ロビンちゃんにも貸してあげた本……」
「そんなの、ただ一緒に本を読んだだけでしょう、デートじゃないわ」

 困ったように笑われて、私の方がわがままを言ってるような状況に眉を顰める。変なことを言ってるのはあなたの方よ、私じゃない。私は事実だけを言っていて、あなたは少し誇張してる。そんなのをデートに含めるのなら、私の方が、………………私の方が?