目が覚めて第一に思い浮かんだことは、「死んだはずだ」ということだった。それ以外は何もわからない、何も思い出せないのに、強烈に「息絶えた」瞬間が脳裡にこびりついている。

ではここは天国か?地獄か?

横になっていた体を起こしてよくよく周りを見渡してみれば、俺は遺跡のような建物の中にいた。しかも緑が生い茂っているような、人に忘れ去られたかのような遺跡。自分の後ろには大きな石板があるが、書いてある文字にはとんと覚えがなかった。うーんわからん。

結局俺は死んだのか死んでないのか?そもそもここはいったいどこなんだ?

現状が見えなくて不安になることもあれば、現状を認識してパニックになることもある。俺はしばらくそこで呆然としていた。

と、思う。
気がつけば目の前に、目の覚めるようにかわいい、妖精のような美少女が、心配そうにこちらを見つめていたのである。そこから先はあれよあれよというままに、美少女の家に連れていかれていた。俺がいた謎の遺跡や自然に満ちた道中で気づいた。

これ、美少女やイケメンが錬金術して気づいたら世界の危機に直面してたり親密度とイベント進行度でEND左右されたりするゲームの世界じゃん……。