打線躍動。両チーム気迫の一戦


関西浪速13−10姫路 (延長10回)


両チーム全く異なるカラーのチーム。


『豪打の浪速』と『強打の姫路』である。



試合は初回から動いた。


1・2番が初球から振っていく。

佐東はスライダー、川端はカーブを打った。

打球は非常に鋭く、ライナー性で外野にはずむ。


ここで3番八幡を迎えると後藤はマウンドへ駆け寄った。

「変化球は狙われている。緩急より芯を外すイメージで行こう」

しかし八幡はこう考えていた。


「曲がる系統の変化球はあまり良くないなと横から見てもわかりました。キャッチャーミットがそんな動きだったので。僕には真っすぐで押してくるだろうなと。」


その読みが的中する。



後藤が外寄りに構えたが、ほぼ真ん中やや高めのストレートをフルスイングでライトスタンドへ弾丸ライナーで叩き込む。


「あの場面は緩急が使えなくて力で押すしかない場面でした。あれ以外の攻め方はなかったんじゃないでしょうか。後藤も考えていたと思います。」



そう話す姫路の今藤。
「八幡に力勝負に行けば勝てない」と直球勝負はしないように竹内には話していたそうだ。



ここでバタついた竹内は3イニングで5失点。

5回にも佐東にソロを浴び、5回6失点で降板する。






しかし姫路も黙ってはいない。


4番今藤の一発で1点を返すと、6回には打者一巡の猛攻。



浪速の斎藤から8点を奪い逆転に成功する。



3点適時打の今藤は「ストレートで押してくる投手。高めより、低めの球のほうが力負けしない自信があったのでしっかり振れた。」



リーチがある今藤には低めはあまり苦にならない。帰って、窮屈な高めのほうが斎藤の球威なら効いたかも知れない。





逆転された浪速だが簡単には終わらない。



8回に川端が四球で出塁すると、八幡の打席でエンドラン。


セカンド正面かと思われたが、目切りの早すぎたセカンドの横を速いゴロが抜けていく。


これで1点。更には4番辻山にもタイムリーが飛び出してまた同点とする。


この後3連打で浪速が10−8とリードする。








しかしまた姫路が追い付く。


9回、7回からマウンドの八幡を攻め立てて満塁とする。


2死で6番後藤がライト前へ同点タイムリー。



思わず天を仰ぐ八幡をしり目に、姫路ベンチは押せ押せムード。





しかし伝令が来て八幡に声をかける


「ひで(八幡)、おかえり。ここからや。頑張ろ。」

そうして息を吹き返した八幡が三振に切って取る。




そして11回までもつれ、2死満塁。


またこの男にチャンスで回る。



「不思議でした。高校の時でもあんなに回ってきたことはなかった。」


得点圏で4回も打席が回ってきたことはないそうだ。



3球目をレフトへの飛球。



「捕られると思った」と話すように、平凡な打球に見えたが



レフトの山野は
「思ったより伸びていった」と話していた。


確かにレフト正面かと思った打球だったが、山野が急いで下がっていったところを見るとそうだったのかもしれない。

ランナーが全員帰り、3点を奪いこれが決勝点。




浪速が勝利をもぎ取った。




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2年ぶりのマウンド。見据えた先には何が・・・

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