Prologue
「クソ、最悪だ」
トムはマルフォイ家にやってくると、乱暴に椅子に座った。
「なにが不満なんだ、トム」
「死体だ___死体が見つからない。邪魔だった例の穢れた血の死体。殺した後には疲れていたから、1日後に処理しようと思ってたのに、無くなってたんだ。誰かが持っていきやがった!ああ、クソ___」
「わかった、落ち着け」
アブラクサスは余裕そうな雰囲気だったので、それが余計とトムを怒らせた。
「落ち着け、だと?ふざけるんじゃないぞ。もし死体を持っていった誰かが、僕の犯行現場を見ていて、通報でもすれば、一貫の終わりだ。魔法省をクビになるどころか、アズガバン行きだぞ」
「理性を取り戻してから考えろよ。そいつが君の犯行を見ていたら、時間的にもうとっくに通報されてる。それで、君はここに来る前に逮捕だ」
「...」
トムは息を吐いた。
「____ああ、お前の言う通りだ。死体を盗んで行った奴は、僕が奴を殺す場面を見ていた___それは確実だ。でなければ、僕が巧妙に隠した死体を見つけることなんてできやしないからな。だが、一日経った今でも何も気配がないと言うことは、そいつは腰抜けか、なにか告げ口するのに後ろめたいことがある奴か___それとも、マグルか何かだ。パニックになる必要はないが____はやいに越したことはない。オリオンとエイドリアンを呼べ。死体回収とその他いろいろをお前たち3人に手伝ってもらうぞ」
「イエス、サー。私どもはただの雑用係のしもべでございます。あなた様のお友達ではありませんので、喜んで尻拭いをいたしましょう」
せっかくのティータイムを邪魔されたアブラクサスが皮肉たっぷりに言い、トムはそれを無視した。
「____オリオンとエイドリアンを連れて来い」
アブラクサスが屋敷しもべに言った。自分で直接言えば良いものを、なぜトムはわざわざ効率を落とすやり方を選ぶんだ?彼はやれやれと首を振った。
Chapter One
トムは殺人をするときに興奮する。トムだけではなく、大体の人はそういった場面でハイになるだろうが、重要なのはそこではなく、いつか彼がそのせいでへまをするのではないか、ということだ。わ