rubbish
連載未定や短編以下のぼつ達

浅羽悠太
自動販売機の前で立ち止まり、ふと、いつもと違う飲み物を買ってみる。フルーツジュースを意味もなく飲み続けていた今までとは違って、いちごオレはやたらと甘く感じた。悠太が見ている景色と、わたしが見ている景色が違うことが当たり前のように。悠太がわたしから離れていってしまうのは、わかりきっていたことだった。「ーー悠太の嘘つき」音を立ててなくなったいちごオレを見下ろして、わたしは、あの子と帰って行く悠太を見つめて、すぐに目を逸らした。



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