05.正式入隊
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先程の撮影のや、その日の大学での講義など他愛のない話をしているうちに先日の空閑の黒トリガー奪還作戦の話題になり、なまえは空閑と三雲、雨取について話始めた。
「今期のねー、玉狛の新人は期待してて。
とびっきりド派手にかましてくると思うから」
「へえ、それは楽しみだ。確か三雲くんとチームを組む予定だったんだよな?
彼には副と佐補を助けてもらってな」
「え、私の遠征の間に双子ちゃん達に何があったのよ」
なまえは嵐山と交流を持つうちに彼の弟妹達とも仲良くなっていたため心配になったのか、ちゃんと説明しなさいと言わんばかりにずいと顔を近付けた。
嵐山は急に顔が近付いたものだからびっくりして固まり、返事を返せなかった。
しかし彼女としても予想外に顔が近かったと思ったのか、一歩下がって顔を背けてからそれでどうなの?と改めて問うた。
嵐山は我に返り、中学校で起きた事の顛末を掻い摘んで説明した。
…未だにこちらを向かないものの話を聞きながら頷く彼女の耳が少し赤く染まっていたのは、この12月という寒さのせいだけではないといいなと思いながら。
その日から数日後、いよいよ空閑達が正式にボーダーへ入隊する日がやってきた。
「ボーダー本部長、忍田真史だ。君達の入隊を歓迎する。そして君達と共に戦える日を待っている。私からは以上だ。
この先の説明は嵐山隊とみょうじ隊に一任する」
そう言って敬礼した忍田本部長の紹介を受け、嵐山隊となまえは前に並んだ。
C級隊員からわあっと声が上がる中、嵐山はオリエンテーションの説明を始める。
なまえは嵐山達と毎回志望者の多い、攻撃手組と銃手組を担当するようだ。
対近界民戦闘訓練を行う部屋に移動し、各部屋始めるように指示を出す。
嵐山はなまえと並んで今期の新人について話していたところ、空閑の番が回ってきた。
「准くん見てあげて。凄まじい記録出してくれるはずだから」
モールモッドを倒したタイムは僅か0.6秒。思わず驚く周囲の中、なまえはニヤリと笑って流石私がちょっとでも指導しただけあるわね、と大きく頷いた。
その後すぐにやり直して0.4秒にタイムを縮めた空閑はやはり注目を集めていた。
その時、空閑がC級隊員に勧誘を受けたのを嵐山が三雲くんと組むのだろう?と問いかけたのを見た風間が実力を見る為に訓練室を開けてほしいと申し出た。
「待ってください風間さん!彼はまだ訓練生ですよ?」
「それにトリガーだって訓練用のはずですしいくらなんでも…」
嵐山となまえが風間に抗議したが、彼は頭を振ってある方向を見た。
「違う、そいつじゃない。俺が確かめたいのはお前だ、三雲修」
周囲が驚き、風間を問いただす中、なまえは三雲に近づき助言をする。
「強要することは出来ないはず。無理に受ける必要はないのよ。
ただ、決めるのは修くん次第。自分なりに考えるといいわ」
三雲はありがとうございますと言って頷き、暫く考えた後、遠征に行くことを見据えていずれ戦う相手ならと勝負を受けることに決めたようだ。
C級隊員がざわつき始めたのを見た時枝が気を利かせて解散させたところで模擬戦が始まった。
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