【素のまんま】めめしの

目黒「こんばんは、Snow Manの目黒蓮です」
「東雲奏依です」
目黒「不二家presents Snow Manの素のまんま、今夜はこのコンビでお送りします」
「よろしくお願いしまーす」
目黒「2人でやんの、初めてなんだって」
「え? そうなの? 意外」
目黒「ラウ入れて3人でとかはあんだけどね」
「なるほどね」

目黒「これさ、舘さんにも聞いてたんだけど」
「はいはい、何ですか?」
目黒「歌舞伎のとき、自分の部屋に誰か来たとか誰かの部屋行ったとかある?」
「さっくんはよく来てたかな。あと目黒も来たよね」
目黒「1回行ったね。ラウールと飯食いに」
「そうそう。ハンバーガー食べたね」
目黒「ね。チキンとかめっちゃ頼んで」
「そうそう! んー……くらいかな? あとは阿部ちゃんとこは行った。さっくんと一緒に」
目黒「あ、俺も阿部ちゃんのとこ行った」
「阿部ちゃんの部屋居心地いいよね。さっくんベッドの上立ってたし」
目黒「それ阿部ちゃんから聞いたわ。んで、俺、ラウールにやんなよ? って言ったんだけど、帰り際ラウール、ベッドの上に立つっていう」
「完全に目黒のがふりになってるよね」
目黒「違うよ? てか奏依ちゃん、岩本くんのとことか行かなかったんだね。仲良いイメージなのに」
「あー、まあ楽屋隣で、着替えとか以外は殆ど照くんとふっかの楽屋に入り浸ってたんだよね。時々筋肉の調子見てもらったりして、どこ鍛えたらいいかとか教えてもらってた」
目黒「あ、そうなんだ。岩本くん、専属トレーナーだね」
「そんな感じ。めっちゃ的確なアドバイスくれるしね」

照くんのおかげでちょっとずつ筋肉もついてきたし、お腹だって割れてきてる。皆が筋トレにハマるのもなんとなく分からんでもないというか……、ふふ、ちょっと楽しいよね。

目黒「えー、今回もSNSで皆さんに使っていただきたいこの番組のハッシュタグがあります。『#素のまんま』です。このラジオを聴きながら一緒に盛り上がってください」
「お願いしま〜す」

そしてCMへ入る。その間、台本を読み直していると、急に目黒が「今日元気だね」って呟いた。

「え? そう?」
目黒「合いの手多い気がする」
「そうなのかな」
目黒「それとなんかふわふわしてて可愛い」
「何、急に。目黒のデレ期怖い」
目黒「ふふ。俺、わりといつでも奏依ちゃんには甘いほうだよ?」

そんな会話を交わしているうちに、CMはあけていた。最後の目黒の言葉は完璧に音声として乗っていた。まあ、編集で消えると思うけど。生放送だったら大問題だよ……。

目黒「番組前半は『素のトーク』です。近況を報告し合ったり、メールを読んだり、ゆったり素のトークを繰り広げていきます」
「はいはーい」
目黒「ラジオネーム、奏依ちゃんの肩甲骨担さん」
「肩甲骨担……?」
目黒「先日、縁のMVがYouTubeで公開されましたね。はっと息を飲んでしまうほど儚くて切ないMVの中で、皆さんが上半身裸のシーンがいくつもあり色んな意味でドキドキしてしまいました。その中でも奏依ちゃんの……せ? せいえんな姿に一番ドキドキしました。
以前奏依ちゃんが、照くんにアドバイスを受けながら筋トレをしていると話しているのを聞きましたが今でもトレーニングしていますか? また今はどこを鍛えていますか?」
「せいえん、ってどんな字?」
目黒「これ。清潔の清に」
「ツヤとかあでとかの艶かぁ。なるほど」

あとで意味調べとこ、って思ってたら横でガイさんが『品がよくてあでやかな様子。しとやかでなまめかしいこと』って教えてくれた。思わず顔が緩んじゃうくらい嬉しくて笑っちゃった。

目黒「で、トレーニングはしてるよね。さっき話してたもんね」
「してるしてる。この間までは腹筋太鼓やってたのもあって、上半身中心でちょっとやってたんだけど、最近は脚とか下半身をちょっと気にかけてるかな」
目黒「奏依ちゃん、意外と腹筋割れてるよね」
「意外とね。頑張って割った」
目黒「毎日筋トレしてたよね」
「してたね。なんか皆が筋トレハマるのも分かった気がした」
目黒「そんなに?」
「うん。意外と楽しい」
目黒「そっかそっか。以上『素のトーク』のコーナーでした。ここで1曲聞いていただきましょう。曲紹介を、奏依ちゃんお願いします」
「はーい。Snow Man初のポップで明るい恋愛ソング『HELLO HELLO』です。どうぞ」


目黒「不二家presents.Snow Manの素のまんま。エンディングのお時間です」
「早いね」
目黒「どうでした、初コンビ」
「なんだろ、あんまり心配とかもしてなかったんだけど、歳近いし凄くやりやすかったかな」
目黒「そっか、たしかに。俺もやりやすかった」
「ふふ、それは良かった」
目黒「ありがとね」
「こちらこそ。ありがとうございます」
目黒「ふふ。Snow Manの素のまんま、今夜のお相手は目黒蓮と」
「東雲奏依でした」
「「ばいばーい」」


***


収録後「お疲れ様」と笑う目黒に「あのさあ」と努めて何気ないように声を掛けた。

目黒「何?」
「あ、えっとー……、なんか……、その、ずっと、思ってたんだけどさ、奏依ちゃんって呼び方、目黒にされんのむず痒いから、やめてほしい」
目黒「何それ」

ふはっ、と笑う目黒に対して「いや、本気で」と返す。なんだろう。奏多くんって呼ばれてた時は別に何も思わなかったけど、ちゃん付けだと女の子扱いされてる感じがするから? とはいえ、ラウールや康二に呼ばれる分にはあまり気にしたことがない。

目黒「じゃあ、分かった。俺、奏依って呼ぶから、奏依も俺のこと、蓮って呼んで」
「えっ」
目黒「いいでしょ?」
「めめじゃだめ?」
目黒「だめ」
「……分かった」
目黒「ふふ、あれやる?」
「あれ?」
目黒「リピートアフターミー。れ?」
「れ」
目黒「ん」
「ん……。れ、蓮……?」
目黒「うん。よく出来ました」

ぽんぽんと頭を撫でて笑う姿に、思わず顔が熱くなる。ぱたぱたと両手でうちわを作って扇いでたら目の前で目黒………………、蓮が「奏依」と名前を呼んだ。呼ばれる方よりも、呼ぶ方のが慣れないかも。
その日から、3回に1回くらいの頻度で「めめ」って呼んでみたら「蓮」って訂正されるようになった。


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