めめこじラウと愛してるよゲーム

向井「奏依ちゃん愛してるよゲームやろ」
「いいよ」

愛してるよゲーム。お互いに愛してるって言って照れた方の負けってただそれだけなんだけど、暇つぶしにはもってこいのゆるいゲーム。康二は蓮とやってるイメージが強いのに、今日は珍しく私を誘ってきた。まあ、暇してるしいっか。二つ返事でOKして康二と向き合う。

向井「ほな、俺からな。……愛してんで」
「うん」
向井「うぉお……全然照れへん」
「関西弁いいよね、好き」
向井「あかん。照れる」
「早すぎ」

もう既にもぞもぞと動き出してる康二。すぐ負けたりしないよね?

「……康二、愛してるよ」
康二「……っ! あぁ、あぶなっ。危ないわ今のは」

リアクションが大きくてつい笑ってしまう。ふう、と一息ついて康二はまた私を見つめた。

向井「……奏依ちゃん、結婚しよう」
「……ほうほうほう」
向井「なんやその返事!」
「ふー……。あのさ、康二」
向井「おぉ、なんや」
「今日、康二んち泊まってってもいい?」
向井「んふふふっ。……あ! 俺の負けやん」
「いえーい」

私の勝ち。康二とやって負けたことないかも。いつもこんな感じですぐ笑うんだよね。

向井「強すぎん? え、てかほんまに泊まってく?」
「ううん。帰る」
向井「なんやのもう!」

拗ね始める康二の頭をよしよしと撫でていると、近くにいた蓮がぱっと手を挙げた。

目黒「次、俺ね」
「え? んー、まぁ、いいよ?」
目黒「康二、場所変わって」
向井「えぇ……、しゃあないなぁ……」

康二と蓮が入れ替わる。「何やってんのー?」と反対側に座ったのはラウ。私の腰にぎゅうっと抱きついてきたから、ぽんぽんと軽く頭を撫でておいた。

目黒「奏依、愛してるよ」
「ありがと。蓮、私も蓮のこと愛してる」

一呼吸おいて蓮が私に近づく。私に抱きついていたラウを引き剥がして、私の顔に手を添えた。

目黒「……奏依、俺だけ見て」
「………………っ、近い。今のずるくない?」
ラウール「ずるい!」
向井「あかんわぁ。見てるこっちがきゅんってする」

また懲りずにぎゅうっと私に抱きつくラウ。逆に蓮に抱きついて、引き剥がされる康二。何してんだか、と笑いながら蓮と向き合う。

「ラウ、ちょっとだけ離れてもらっていい?」
ラウール「……え? うぅん」
「……蓮、あのさぁ」

蓮との距離を詰め、彼の手に自分の手を添える。

「……好き。結婚、しよ?」

耳元でぽつりと呟いたそれに「ぐっ……」と変な声を出す蓮。

「え、今の耐えれるの?!」
ラウール「何言ったの!?」
向井「俺ら全然聞き取れんかったんやけど!」
目黒「今のはずるい。俺のなんかより全然」
ラウール「なんなの! 気になる!」
目黒「負けらんねぇ」
「いや、負けてよ」
目黒「だめ。俺、なんでも一番がいいから」
「それボイスドラマのじゃん」
目黒「そう。奏依の一番にしてよ」
「……だめ」
目黒「今照れたでしょ」
「照れてない」
目黒「照れてた」

む、と頬を膨らませて抵抗しても笑われるだけで、ラウにまでよしよしと頭を撫でられる始末。

ラウール「奏依ちゃん次俺と!」
「え、まだやるの?」
ラウール「やる! 僕もやりたい!」

ぱっと私から離れて向き合うラウール。もうやる気満々で止められそうにない。

「ん、わかった。ラウール、愛してるよ」
ラウール「ありがと。……奏依ちゃん、俺じゃダメ?」
「……っ、はぁ。可愛い。今のは危なかった」
向井「俺がきゅんってしてもうた」
「ラウ、ずるいなぁ」

くすくす笑って、少ししてから「ラウ。……ラウの、彼女になってもいいですか?」って呟く。そしたらラウは顔を真っ赤にして「……いいです! 喜んで!」って照れながら頷いた。……意外と圧勝だったなぁ。

目黒「ラウール弱っ」
ラウール「今のはずるいでしょ!」
向井「いや分かるわ、ラウールの気持ち。彼女になってもいいですかって、いいに決まってるやん。ずるすぎやんなぁ?」

なぁ? って言われても私には分からない。首を傾げたら「それも可愛い!」って。なんでも可愛いじゃん。……絶対ラウの方が可愛いのに、ねぇ?
まぁ、今日のところは蓮が優勝。次点で私。3番目はラウで最後が康二。「またやろうね」って笑いながら甘えてくるラウをあやしながら撮影の順番を待つ。
撮影を終えたさっくんが一目散に駆けてきて、「ラウずるくない!?」って騒ぎ出すのはまだ少し先のこと。


top