舘様とブロンドヘア
?「だーれだ」
事務所でひとり、呑気に欠伸をしているところに不意に訪れる暗闇。視界が覆われたことを認識して、声の主に耳を傾ける。
「舘様」
宮舘「正解」
「わ! 金髪だー!」
ひょこっと可愛らしく目の前に現れた彼はいつもの黒髪を金色に染めていて、まるで異国の王子様のようだった。
宮舘「いいでしょこれ。奏依に見せたくて」
「すっごい似合ってる! 舘様の金髪好きだなぁ」
宮舘「触ってもいいよ」
「え、いいんですか」
内心ちょっと触ってみたかったなんて思ってたもんだから舘様の言葉が嬉しくて、そっと髪に指を絡める。思ってた以上にサラサラで、いつまでも触ってたくなる、なんて。
宮舘「この後TBS行くんだけどね」
「ラヴィット?」
宮舘「そう」
「そこで初お披露目?」
宮舘「うん」
「わー、ついて行こうかな」
宮舘「来る?」
「冗談です」
宮舘「川島さんに言っておくね。次、奏依が髪染めたらラヴィット出ますって」
「国王それは勝手では」
宮舘「国王権限なので」
顔を見合わせて同じタイミングでふっと笑う。手を離すと「終わり?」と舘様が尋ねてきた。
「終わり。堪能したんで」
宮舘「じゃあ次、俺の番ね」
「えっ」
宮舘「今日19時だっけ仕事終わるの」
「うん。よく知ってるね」
宮舘「宮舘家でお待ちしております」
「え?」
宮舘「たまには一緒にご飯食べよ」
突然のお誘いに驚きつつも、たまにはいいかと頷いた。
マネージャー「宮舘さん、そろそろ出ないと。あ、東雲さんお疲れ様です」
「お疲れ様。じゃ、舘様頑張ってね」
宮舘「頑張ります」
「いってらっしゃい」
ひらひらと手を振って見送る。さらりと風に靡いた金髪がやっぱり凄く綺麗で、今別れたばっかりなのにまたすぐ会いたくなった、なんて。