ジェシーとデート

久しぶりの休みだし、いい天気だから出かけようかなって思ったのはいいけど、何した以下は思いつかない。散歩がてら街中をぶらぶらしていると、不意に腕を掴まれた。

「わっ」
ジェシー「へへっ」
「え、ジェ」
ジェシー「シーッ」

自分でやって自分で笑うジェシー。何が面白いのか彼のツボに入ったのか分かんないけど、こんなところで会うなんて思ってもなくて少し驚いた。

ジェシー「奏依、今日オフ?」
「うん。ジェシーも?」
ジェシー「そー」
「あ、お誕生日おめでとう」
ジェシー「え! 覚えてたんだ!」
「いや、忘れるわけないじゃん」
ジェシー「HAHA!」

照れ笑いを浮かべながら「ありがとう」と素直に呟くジェシーはすぐに何かを思いついた顔をして私の手を握った。

ジェシー「デートしよ」
「は?」
ジェシー「誕生日プレゼント! 今日1日、奏依の時間ちょーだい」
「え、あ、うん。いい、けど」
ジェシー「へへ、やった」
「でも手は離してほしい」
ジェシー「デートだからダメ。だぁいじょうぶ、そんな気にしなくても」

そう言ってジェシーはずんずんと道を進んで行った。インテリアショップをはしごして、気になるものを片っ端から見ていくジェシーに着いていく。いつにも増して真剣なその横顔は、普段のギャグばっかり披露してる姿とひどくギャップがあって目を惹かれた。

ジェシー「奏依んちってどんな感じ?」
「普通だよ?」
ジェシー「えー、わっかんない!」
「壁一面本棚の部屋があるくらいであとは本当に普通の部屋。ジェシーみたいにコンセプトとかないから、なんて言っていいかわかんないや」
ジェシー「んー、じゃあ見に行こっかな」
「え?」
ジェシー「へへ、冗談。次あっち行こ」

そう言って彼はまた私の手を引いて歩き出した。


top