痛かったのは最初だけで、皆が居る部屋に着くまで全く身体の痛みはなかった。
何だかんだで私の身体に負担のないように優しく運んでくれたんだろう(と思いたい)。
部屋に入ってすぐ目に飛び込んできたのは、一面真っ白な部屋な部屋だった。
部屋の真ん中にはピアノやソファーなど、必要最低限の物しかない。
「むつきさん!」
「良かった!無事だったのね…!」
「うわぁんむつきーっ!!!」
扉が開いて皆の視線がこっちに集まる。
途端に"ブワッ!"と効果音が付きそうなくらいに眼から涙を溢れさせたラビがダッシュで私達の方に向かってき、それを見かねた元帥が私を空中に放り出しやがった。
「ちょ…っ!」
「どぅえぇぇえ!!?」
ラビの間抜けな声がしたと思ったら私をキャッチをしてくれた訳で。
受け止められた衝撃でまた痛くなったけど、あのまま床に激突しなかっただけマシである。
「むつきむつきむつき…!」
「ありがとう、ラビ」
「うぅっ、むつきも無事で良かったさ〜〜!!!」
「身体全然動かないけどね。皆も無事で良かった。お疲れ様」
顔の筋肉が上手く動かなくて、拙くなりながらも皆ににこりと笑ってみせると、全員がどこかホッとした表情を見せた。
「んなのは後にしろ。早く「江戸接続」って言えアレン」
「「江戸接続」?なんですかソレ」
「いいから言え、タリーな。それで外に出られんだからよ」
「あとでキッチリ説明して下さいよ師匠!」
「オレも聞きたいさ〜」
「さっさとしろよモヤシ!」
「アレンだっていってんでしょ」
「ケンカしないのっ」
「何でも良いから早くして…」
‐ほ、本船の「江戸接続」を解除。
方舟よ、ゲートを開いてくれ‐
「開くゲートの、行き先は――…」
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