暫くは神田に言ったように、何も考えずに天井を見上げていた。
でも、完全に無心になれるはずもなく、すぐに一人反省会という名の後悔が押し寄せた。
ぐるぐると同じ事を考えるようになって、やっと後悔したって過去が変わる訳じゃないんだと思うようになって、後悔するくらいなら早く怪我を回復させて鍛錬を今までの倍に増やして強くなろう。という結果になった。
「何だ、アイツ等と一緒じゃねえから死んだのかと思った」
「……」
考えが一段落着いたところで、赤色の長髪が顔を覗かせた。
神田と言いこの人と言い、何で第一声がそれなんだろうか。
お前等そんなに私を殺したいか。
「…お疲れ様です」
「お前もな」
「いや、私は全然。結局最後は子ども達に全部やらせてしまったし」
「まぁ良いじゃねえか。つうか、まさか俺の頼みを聞いてくれるとは思わなかった」
「本当に。…まぁ、貴方を連れ戻す目的の内に入ると思ったんですよ。でもこれで貸し一ですから。…あぁ、ずっと前にお金をくすねられたから貸し二ですね」
「…性悪な女は嫌われるぞ」
「残念でした。これでも私モテるんです」
なんて下らない遣り取りを暫く続けてから、元帥は「さてと」と一言区切りを入れてからタバコを床に棄て脚で踏み潰し火を消した。
「…そろそろ此処を出るぞ、立て」
「すいません。身体がどこもかしこも痛過ぎて動けないんで運んでくれません?」
「はぁ?元気そうじゃねぇか」
「口先だけですよ。今、真面目に身体痛いんです。凄く。一ミリでも動かすの辛いんです。だから運んで下さい」
真剣な声色で頼んでみると、元帥は珍しく間抜けな顔を見せた後で、嫌味ったらしく溜息を吐いてから、何の躊躇いも無しに私を担ぎ上げた。
その行動に私の身体が悲鳴を上げない訳がなく…。
「いっだぁーーーっ!!!!」
「色気無ぇ声出してんじゃねぇよ。俺様が運んでやるだけ有り難く思え」
「お、横暴…!!」
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