「聞こえねえなあ〜〜〜?」

ロリの言葉に腹を立てたのか、ヤミーはロリを掴んだまま、壁へ打ち付けた。分厚い壁には穴が開き、砕けた欠片が落ちていく。その様を見れば、今居る階の高さが如何に高いかが分かった。

「…何だよ、死んじまったか。つまんねえな」

壁にぶつかった衝撃で完全に気を失ったロリを見て、ヤミーは落胆の表情と声を上げ、ロリを掴んでいだ手を離した。

「あー…」

落ちていくロリを見て、思わず萌苗の口から音が漏れる。が、その場から動く事はなかった。同時に、落ちていく気配に意識を取り戻した織姫は、今まで二人から受けてきた仕打ちなど最初から無かったかのように声を荒げかけた。

「まっ…」
「あァ?何か言ったか?よォ ウルキオラ、この女はもう殺していいんだっけか?」
「待て!!」

ヤミーが織姫の元へずかずかと進んでいく。
一護が制止の声を上げると同時に、一瞬の光と此処に居る者とは異なる霊圧が。
ヤミー達が気配に気付き振り向くと、其処には石田の姿があり、ヤミーに向かい霊圧で作った忘却師独自の弓を構えていた。片手を離し、勢いを付けて放たれた矢はヤミーの左肩に刺さった。

「石田!」

空中から床へと軽々着地する石田に対し、矢が刺さったヤミーは前のめりに倒れ込む。だが、不意打ちの攻撃を受けた事による怒りで、すぐさま身体を持ち上げた。

「なんだテメエ ゴラァ!!どっからわいて出やがった!!!」
「あれだけの力で撃って貫通しないのか…頑丈だな。だけど、その先は気をつけて」

自身に近付いてくるヤミーの方を向く事もなく、余裕を見せる石田。何故敵を前にして余裕を見せられるのか…。それは、巨大な音と共にヤミーの身体を包んだ強力な爆発によって解明された。

「胡散臭い科学者に貰った、破面専用の地雷を仕掛けておいたから」




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