「見ろ、黒崎一護。これが、真の絶望の姿だ」


先程よりも凄まじく上がった霊圧と共に、ウルキオラの姿は変化していた。
斬魄刀解放時のそれとは違い、頭の飾りはなくなり角として存在している。そして何より、ウルキオラ自身が半獣化していた。
その姿をただ呆然と、一護は見つめていた。

「"刀剣解放第二階層"」
「十刃の中で俺だけが、この二段階目の解放を可能にした。この姿は藍染様にもお見せしていない」

ウルキオラの言葉を聞いた一護は、疲れと焦りを纏ったような顔で斬魄刀を構え直し、ウルキオラに向かい合った。

「…この姿を目にして未だ戦う意志が在るのか」

そう言いながら、微かな一護の変化を読み取ったウルキオラは、その眼を下へ下ろす。
視線の先にあった斬魄刀を持った手は、微かに震えていた。

(恐怖を感じぬ程混乱している訳でも無い…、だが、命を捨てた眼もしていない…。
勝てると思っているという事か)
「………いいだろう。ならば貴様のその五体、塵にしてでも解らせてやろう」

一護に分からない程度に眼を細めると、ウルキオラは地面に手を付け、顔を伏せて姿勢を低くした。
顔を上げた瞬間、そのまま身体を前に突き出し、一護に向かって猛スピードで飛んでくる。それを待つように構えていた一護だったが、予想に反して横からウルキオラに頭を掴まれ、建物に飛ばされた。
建物が崩れ、砂煙が舞う。それが晴れる頃には、一護はウルキオラの攻撃を防いでいた。




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