こちらに向かってから掴まれるまで、ウルキオラの姿が見えなかった事に驚きを隠せないまま、攻撃を受け止めた一護。しかし、後ろで存在を隠していたかのようなウルキオラの尻尾が、強い力で一護を叩き飛ばした。
吹き飛ぶ一護を追うように、ウルキオラが飛ぶ。
「愚劣だ、黒崎一護」
自分の身体が風圧によって吹き飛ぶ中、ウルキオラの言葉が聞こえないかのように、一護は再び仮面を装着しウルキオラに向かっていった。
剣と素手を使い再び交り合う二人。霊圧のおかげか、それは遠くからでも良く分かった。
「恐怖を感じる程の実力差の相手に勝てるつもりで戦いを挑む。理解の外だ」
ウルキオラは一護を建物に突き飛ばした。
一護を受け止めた建物は、先程の物と同じく大きな音を立て、盛大に崩れていった。
その瓦礫が落ちていく中で、ウルキオラは静かに言葉を紡いでいく。
「…されが貴様等の言う心というものの所為ならば、貴様等人間は心を持つが故に傷を負い、心を持つが故に命を落とすという事だ」
「別に…、勝てるつもりで戦ってるわけじゃねえよ……。勝たなきゃいけねえから…戦ってんだ…!」
剣を握る手に力を込め、ウルキオラを力強く睨む。ウルキオラも一護に視線を合わせた。
「戯言だ」
- 113 -
← →
ココロ
top
ALICE+