その時、頭を抱える織姫のすぐ傍に何かが飛んできた。…石田だ。
上手く受け身を取り、着地した石田からは大量の血が零れて落ちてくる。根源を辿ってみると、肘より少し下から腕がなく、切り落とされていた。

「……………石田くん……!」
「…心配ないよ。もう麻酔も止血財も打った…。井上さんは……黒崎を頼む」

石田は新たな武器を手に取ると、再びウルキオラに向かっていった。

「石田くん!!!」

自分に向かってくる石田を、ウルキオラは相変わらず冷静とも冷徹とも見られる目で見ながら、彼の腹を斬った。腹から血を流しながら石田は地面に倒れる。
先程から起き続けている悲惨な現状を対処しきれない頭で、脳内から発せられる警告音のままに織姫は双天帰盾の一部を発動させ、彼等の間に壁を作る。そんな中でも、頭の中では必死に思考を紡いでいた。

―どうしよう。どうしよう黒崎くん。
どうしたらいいか、わからないよ。
なにも、なにもわからない−

−くろさきくん
くろさきくん
くろさきくん
くろさきくん
くろさきくん
くろさきくん
くろさきくん−


−たすけて―


「たすけて黒崎くん!!!!」


大量の涙を零しながらの織姫の願いは、一護の身体に変化を持たせた。




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