心の何処かで、彼が死んで悲しくて悲しくて胸が痛くなってる自分がいて。
逆に、彼が死んでほっと胸を撫で下ろしてしまった自分も居る矛盾が、また起こった。

「いやぁああああああああああぁああああ」

胸に穴が開き意識の無い一護の姿に、織姫更に目を見開いた。そのまま落ちていく一護に混乱からか、織姫は叫びながら双天帰盾を発動させ、受け止めた。

「ああ…あああ……」

あまりの急な出来事に頭がなかなか付いていかず、それに乗じて頭が更に混乱している織姫の前にウルキオラは現れた。

「無駄だ。近付こうとお前程度の力では、奴の命を繋ぐことはできん」

織姫の心に更なる追い討ちを掛けるが如く言葉を発するウルキオラ。その後ろに素早く回り込んだ石田は、怒りを宿した形相でウルキオラに向かい矢を放った。
しかし、それは翼によって吹き飛ばされてしまった。が、その隙を突いて織姫は一護の元に走っていった。
石田はウルキオラが彼女の後を追わないよう、目にも止まらぬ早さで幾つもの矢の雨を、彼の頭上に降らせた。

石田が着地すると同時に、攻撃で起こった砂煙が晴れる。
そこに現れたのは、無傷のままいつもの調子で石田を見ているウルキオラだった。

「……意外だな。…お前は黒崎一護の仲間の中で、最も冷静な人間だと踏んでいたんだが」
「…冷静さ。だから君と戦う余裕がある……!」

その頃、織姫は一護のすぐ近くまで距離を縮めていた。更に六花のメンバーを一護の周りに集まらせ、彼の傷の回復にかかろうとする。
近くで見る一護の状況に、織姫は思わず涙を流していた。
その光景を、萌苗は複雑な心情で見る。
一護に近付かないで欲しい。でも、自分は彼に近寄るも、そんな事を思う資格もない。……と。

―どうしよう。
どこかで、黒崎くんなら大丈夫だと感じて黒崎くんなら勝ってくれる・って、信じることで目を背けてた―

−どうしようどうしよう
どうしよう
どうしよう

どうしよう―




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ココロ

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