「!」
崩れた建物から飛び出したのは長い刃。それは別の建物へと突き刺さり、暫くの間動く事は無かったが切っ先の方がグググと動き、其処から砂煙で汚れながら自身の剣で刃を受け止めている一護の姿が現れた。

「だらァッ!!!」

一護が刃を跳ね返すと、その刃は後退し煙の中に消えた。同時に一護は跳び上がり一心の傍に着地しながら、自分を攻撃した人物を見据える。

「よう止めたなあ。まぐれにしたら上手なもんや」
「誰がマグレだボケッ!」
「…い…一護…」
「何だよウルセーぞ!!もうちょっとで何とかなりそうなんだ!ジャマすんじゃねーよ!!」

突然の出現に思わず声を掛けた一心だったが、一護の頑なに真っ直ぐな瞳を見て口を噤み、安堵の笑みを見せた。

「…すんません藍染隊長。オハナシのジャマしてまいました?」
「…いいや。話ならたった今終わったところだ」
「!!」

ギンの謝罪に否定の言葉を言うな否や、藍染の身体を包むように崩玉から光が拡散した。
その光景に、一護は思わず声を荒げて一心に問いかける。

「親父!なんだよありゃ!?どうなってんだよ!?」
「俺が知るかっ!!ちょうどワケわかんねーと思ってたトコにオメーが飛んできたからワケわかんねえままなんだよ!!」
「知るかって何だよ!!今まであいつと戦ってたのテメーだろうが!!」
「ギャーギャーうるせえ!!知りたきゃ藍染に直接訊けよめんどくせーな!!」

ギャーギャー喚き合う親子をしり目に、藍染は少し興奮気味に崩玉に対しての独り言を述べ始めた。

「――――全く。"崩玉"とは、よく名付けたものだ!まさしく神なるものと神ならざるものとの交わらざる地平を悉く打ち崩す力だ!!」

刹那、ドッと鈍い音を立てて何かが心臓付近を打ち抜いた。その場に居た全員が驚き視線を移すと、其処には……。

「………来たか」

「浦原喜助………!!」





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