自分でも何て馬鹿な事を言ったのだろうと思う。だってコレは、私が彼に会いたいが為に、織姫を使おうという思考がバレかねない発言だからだ。
しかし、織姫は私の言動の意図に気付かなかったらしく、言葉を発した。

「ありがとう、萌苗ちゃん。でも わたし、ここでやるべきことを見つけたの。…ここじゃないと、出来ないことなの。だから、わたしは逃げないよ」

そう言った織姫の声は、決意を表した強い声だった。その声に私は目を瞑り、立ち上がる。

「…そう。なら良いの、ゴメンね。…じゃあ、私 ウルキオラを呼んでくるから、此処から動かないでね」
「あ、うん」

まるでいたたまれなくなって出ていくように、織姫を振り返らず、早足で部屋を出ていった。






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