お前と居ると、いつも想う事がある。
お前と同じ性別ではなく、違う性別になれたなら…と。

その気持ちが何故起こり、何と言う名称なのかは、分からないけれど。


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長い長い廊下を歩き、なるべく早くウルキオラの元に着く様にする。
自分の中での「なるべく」だし、急ぐ用事は無いから歩く。走る事はしない。何処に居るかは、もう霊圧で分かるもの。

(…あ、向こうから誰か来る)

誰だろうと目を細めて見ると、十刃メンバーで唯一の女性のハリベルだった。
彼女とは時々話しをしたりする仲で、悪い霊圧は感じないから、私は結構彼女を好いていたりする。

「ハリベル」

私の声は廊下の壁に反射して谺する。ハリベルはゆっくりと視線を上げて私を見た。

「…萌苗か」
「ハリベル、何処かへ行くの?」
「少し、外へ出ようと思う」
「そうなんだ。敵がいるかも知れないから気を付けて……って言うのは、ハリベルには無駄な心配かな。いってらっしゃい」
「…あぁ」

軽く話をしてお互いまた歩き出す。
ハリベルとは大概、今みたいな短い会話しかしないけど、それがまた好きだったりする。と言うのは自分だけの秘密だ。





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ココロ

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