ふと、唐突に思った。

私は何で此処に居るんだ…と。


−−−−−


ハリベルと少し話しをした後、暗くて長広い廊下をずっと歩く。
ウルキオラの近くまで来たな と霊圧で把握した時、私の苦手な人の霊圧を感じた。

(うわ、グリムジョーの次はノイトラかあ…。私、あの人も苦手なんだよね。……うー、私が来るまでに離れてくれないかな)

なんて失礼な事を考えながら、なるべくゆっくり歩いている間に、彼がどこかへ行ってしまうことを願った。

ノイトラは、グリムジョーよりも苦手だ。
だってあの長細い目から流れる目線が何となくねちっこいし、変な事たくさん聞いてくるし、人を見下してる感じがするから。…グリムジョーもあんまり変わらないけど(違うといったら目くらい…かな)

とうとう、ウルキオラの姿を確認出来るくらいまで距離が縮んだ。しかし残念な事に、まだノイトラはウルキオラと一緒にいた。けれど、二人の話は終わったみたいだった。

ウルキオラが背中越しにノイトラに何か言った後、フイ と視線を変えてこちらを見た。その視線を追う様に、ノイトラもこちらに視線を向ける。

「…萌苗か」
「よぉ萌苗。何しに来たんだよ」
「何しにって…」

そう話しかけた所で、ウルキオラ手だけで静止された。
「あぁ?何だよウルキオラ。俺は今コイツと話ししてんだ」
「…ウルキオラ?」
「無駄話はするな。行くぞ」
「え、あ、うん」

ウルキオラに促されるままに進もうとしたら、ガッチリと腕を掴まれた。
今日はよく腕を掴まるな…なんてやや呑気に思い、腕を掴んでいるノイトラを見た。ノイトラの視線は些か殺気立っている。

「あぁ?何が無駄話なんだよ。お前だってさっきまで俺と無駄話してたじゃねぇか。…俺から匿うくらい そんなにコイツがお気に入りなのかよ?」
「俺はただ、藍染様のご命令のままにコイツと居るだけだ。行くぞ」
「う、ん…」

ウルキオラがノイトラに掴まれていた腕を半ば強引に離し、腕を掴まれたまま引きずられる様に 私はノイトラから離れていった。その間も、ノイトラは鋭い目線でずっと私達を見ていた…。




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