そう言ってウルキオラはスタスタと部屋を出て行った。
私はすぐにウルキオラの元へは行かず織姫の元へ行き、気休めにもならないだろう言葉を小さな声で掛ける。

「…とにかく、食べれる時に食べた方が良いよ。ウルキオラなら本当に縛り付けて捩じ込みかねないなら」
「…萌苗、ちゃん…」
「織姫が生きてると、皆は無事に此処に来ると思うなら、しっかり食事して皆に元気な姿を見せてあげて。それじゃあ」
「……ぅ」

部屋を出てウルキオラの元まで急ぐ。部屋を離れるまで、織姫の嗚咽混じりに啜り泣く声が聞こえて、酷く胸が締付けられた。


−−−−−


「……ウルキオラ、さっきのは…少し言い過ぎだよ」
「俺達はただ藍染様の命に従っているだけだ 命に背いていなければ別に構わんだろう。…それより、これからお前をあの男に会わせてやる。こちらの世界に来ているならば、もうすぐ会えるだろう」
「それって、」

一護にって事?

そう続くはずだった言葉は闇に消えた。だって、さっきまで一護の事を考えるのを止めようと心に決めたばかりで、それがウルキオラによってあっさりと崩れてしまうなんて、思って無かったから。

「本来ならばお前を連れてあの男に会うなど不本意だが、藍染様にお前から目を離すなと命を受けているから仕方が無い。だが、会う前に行かなければいけない場所がある。…付いてくるな?」
「…藍染さんの命令なんでしょう。だったら、付いて行くしかないじゃない」
「それで良い」

そう言ってフッとウルキオラが笑った気がした。

今更、君に会うのが怖い…。なんて、そんなことは、口が裂けても言ってはいけない気がした。





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ココロ

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