一護は剣を振り翳し鋭い音を立て殴る様に切り付けた。高さと速ささもあってかその圧力は凄まじく、重い。

「………………」

今度は手の甲だけで無く 右腕全てで受け止め弾き返すが、威力が強過ぎる反動で自分も後ろへ吹き飛び、柱を何本も壊して、ようやっと一本の柱に深くヒビを入れて止まった。

(一護、ウルキオラ…!)

バッと高い階段を飛び降り、萌苗は二人を見ながら心臓をギュッと掴む様な仕草をした。そうでもしないと、二人の霊圧に押し潰されてしまいそうだった。

(何で、こんなにも胸が嫌に早鐘を打つなんて、今までになかった。怖くて、堪らない…!)

その一方で、ウルキオラは一護の姿を思い出し、冷静に思考を巡らせていた。

(何だあの姿は?何だあの霊圧は?まるで俺達と同じ―――…)

一旦、ウルキオラの思考が止まった。黒く大きい帯の様な、布の様な、煙の様な形をした霊圧が、一護の斬魄刀に纏っていたのだ。

『終わりだ』

『 月 牙 天 衝 』

そのまま斬月の攻撃は、猛スピードでウルキオラへと向かう。それをまたも平然とした顔をして右手で受け止めるが、あまりの衝撃の強さと先程よりも増した速さに耐え切れなくなり、とうとう今まで使わなかった左手を使い、両手で衝撃を受け止めた。

しかし、

「……馬鹿な」

一護の攻撃を受け止め切れず、ウルキオラは全身で攻撃を浴びた。

「……!!!」




- 57 -



ココロ

top
ALICE+