「何……だと…!?」
「正確には、第9十刃と相討った。全身を斬り刻まれ槍で体を貫かれた。生きてはいまい」
「適当なこと言うなよ…。ルキアの霊圧が小さくなったのは今だ…戦ってもいねぇてめぇが、そんな事…」
「認識同期。第9十刃の能力の一つであり 奴の役目の一つでもあった能力だ。奴は自分の戦った敵のあらゆる情報を瞬時に、全ての同胞に伝えることができる」

彼の話を聞いた途端、一護は走り出し私達から離れて行く。
その姿をウルキオラは何をするでもなく、横目で見て至極いつもと変わらぬ声色で言葉を発する。

「何処へ行く」
「ルキアを助けに行く」
「死んだと行った筈だ」
「信じねぇ」
「狷介だな。俺を殺して行かなくていいのか?」
「…てめぇと戦う理由は無え」
「…どういう意味だ」
「てめぇは敵だが…てめぇ自身はまだ誰も俺の仲間を傷付けてねぇからだ…!」
「―――そうか。虚圏にアイツと井上織姫を連行したのが、俺だと言ってもか」

途端、間合いを詰め ガッ と勢い良く音をたて、一護はウルキオラに切り付いた。しかし、ソレをウルキオラは片手で、しかも手の甲で受け止めてみせる。

その力の差は、互角。

「やっぱり井上と萌苗は…自分の意志で虚圏に行ったんじゃなかったんだな…!」
「意外だな。助けに来た仲間といえど、少しは疑心が在ったらしい」
「わかってんのか!?てめぇのせいで!井上は裏切り者呼ばわりされてんだぞ!」
「だろうな。そうなっていなければこちらの計算ミスということになる。それに萌苗の方は元々死神の仲間では無いのだろう?だったら何の問題も無い」
「てめぇ…!」

「俺と戦う、理由はできたか?」

言葉が終わると同時にまた剣で切り付け、その反動で一護は思い切り後退した。その近くでは、ネルが攻撃に当たらない様に 小さな身体を更に小さくさせている。

「…ネル、もう少し離れてろ」
「…………い……一護」
「どうやらこいつは…俺をこのまま通す気は無さそうだ…。…だが悪りィな…こっちも急いでんだ…」

「全力で いくぜ」

てウルキオラに切り付いた。しかし、ソレをウルキオラは片手で しかも手の甲で受け止めてみせる。

その力の差は、互角。

護が纏っていた霊圧が急上昇し、その霊圧の変化が風を起こし 辺りが白い煙で覆われる。そしてその煙の中から音を立て、何かが天高く飛び上がった。先程着ていた服装とは違ったが、あのオレンジ色で分かる。
一護だ。

「…卍解か」

一護を見た皆がそう思った。
ただ、一つだけ違うのは…。

「 ! 」
「あ、あれは…!」

彼が虚の仮面を付けていること。





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