ガンッと、突如現れた脚によってネルの進行は妨げられた。
何者かと見上げればそこには……。

「退け、ガキ」
「…あ…あぁ…。第6……十刃…、グリムジョー………さ…ま…」
「グリムジョー…!アンタ…何しに」

グリムジョーの登場に驚きを隠せないネルと萌苗。
ネルは動けずに、ただ口をパクパクさせるだけだった。

「あ……あぅ…」
「何しに来たの?」
「…邪魔だ」
「きゃっ!ちょっと!」

巨大な布を持ち、ツカツカと二人の元へと歩み寄るグリムジョーに不信感を抱いた萌苗は、立ち上がったがグイッと肩を掴まれ力の差で押し負けてしまった。
グリムジョーは、そのまま一護の肩に足を差し入れ勢い良く蹴り上げ仰向けの状態にさせた。

目を開いたまま動かない一護。その鎖骨の丁度真ん中に空いた穴を見て眉を寄せた。

「…ちっ。…やっぱりそうかよ…」

そう言い右手を振り上げた。

「や…やめ…」

グリムジョーが無防備な一護に暴力を働くのかと思い声を上げたネルだったが、グリムジョーは布を投げるという予想外な行動を取った。
その布はバサァッと広がり、中から出てきたのはなんと口を布で塞がれ喋れないようにされ、手も布で縛られた後に鎖を上から巻かれ抵抗出来ないようにされている状態の、先ほど部屋から霊圧が消えてしまった織姫だった。
織姫は踏みとどまることが出来ず膝で着地したところで、口に巻かれていた布を外された。

「……く……黒…崎……………くん……」

一護の有り様を見てなかなか言葉が出てこない織姫。そんな織姫を知り目に、グリムジョーは近場の瓦礫にドカリと座り込み、そして

「治せ」

そう、織姫に向かって命令した。




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