「!」
月牙天衝の力は虚閃に喰い千切られ、打ち勝った虚閃の勢いはそのまま一護に向かう。
飲み込まれまいと素早く避けた一護の背後には、既に刀を振り下ろさんとするグリムジョーの姿。その姿に気付いた一護は斬魄刀を自身の前に構えたが、塞ぎ切れずに胸元一直線を切られてしまった。
怪我を負わせたグリムジョーはそのまま地面に着地、斬魄刀を地面に刺し 剥き出しの刃に指を当て下に滑らせる。刃に滑らせた指からは血が流れ出した。
「…いい顔になったぜ黒崎……だが…、まだだ。俺が本当に戦いてえのは、そのてめえじゃねえ…!」
グリムジョーは血の滴る掌を、一護の居る空へと向ける。掌からは血を含みながら虚閃の光が形成されていき、その形は今まで見たことの無いものだった。
「…喰らいやがれ こいつが…」
「十刃だけに許された 最強の虚閃だ!!!!」
不意に予感がして、一護は自分の背後に視線を移した。其処にはこちらを心配そうに見つめる織姫、ネル、そして二人の後ろに居る萌苗の姿。
確認している間にも大きくなっていく虚閃の光に、一護は焦りを隠す事なく大声を張り上げた。
「待て!!!グリムジョー!!!」
「 王虚の閃光 !!!!」
一護の叫びも虚しく、巨大な閃光が放たれた。閃光の走った地面は大量の砂が巻き上がり、深く抉れていく。その砂煙が徐々に消えていき、現れたのは無傷の三人と仮面化した一護の姿。
「…………………………ようやく出やがったか…」
あの閃光がハッタリだったのかは分からないが、グリムジョーは満足そうな笑みを見せた
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