斬魄刀を突き立てたまま、一護はグリムジョーに向かっていく。どんどん声の質量が増すごとに粉々になっていくそれの破片が、身体に当たる事を厭わなかった。

「てめえを倒す!ウルキオラを倒す!!萌苗を倒す!!藍染を倒す!!そしてルキアを!チャドを!石田を!恋次を!井上を連れ戻す!!!」
「てめえ一人に…敗ける訳にはいかねえんだよ!!!グリムジョー!!!」

一護の言葉に、萌苗の瞳が揺らいだ。彼が、自分が一方的に押し付けた約束を覚えていたからだろう。おかげで涙腺が緩みはじめ、次第に涙が溜まりそうになるが、それを悟られまいと拳を強く握って耐えた。
そして今のグリムジョーには、一護の言葉が攻撃の一部に感じたのかも知れない。

その場から動く事なく、真正面から鋭い一刺を喰らった。





- 86 -



ココロ

top
ALICE+