「関係無え!!!てめえが人間だろうが死神だろうが破面だろうが、俺をナメた眼で見やがる奴は一人残らず叩き潰す!!!」

刹那、グリムジョーは未だ飛ばされている一護に向かい、勢い良く跳躍した。そのまま真正面から一護を狙うのかと思っていたのだが、一瞬一護の視界から消え、背後に移動した。背後からの気配に気付き、一護は素早く首だけをグリムジョーに向ける。

「その出始めが…てめえだ黒崎!!!」

グリムジョーは両手を前に突き出した。すると各爪の先から鋭角の光が姿を見せる。それは段々と質量を増し、最終的にグリムジョーの何倍もの光の刃となって、身体の両側からその雄々しい姿を現した。

「…いくぜ」

それを見た一護は危機を感じ、素早く後ろに下がった。

「…な…何だよ……そりゃ…!?」
「『豹王の爪(デスガロン)』 俺の最強の技だ」

一護の問いにグリムジョーは応え、片腕を上げると勢いを付けて振り下ろした。五枚の巨大な鋭い光の刃は一護目掛けて降り注ぎ、それを一護は両手を使い斬魄刀で受け止める。しかし、あまりの重さに全て受け止める事が出来ずに肩に傷を負った。

「はははははは!!!終わりだ黒崎!!!てめえは俺に負ける!!!」

高らかに笑い、グリムジョーは血に濡れて落ちていく一護を見る。しかし、思考は別の場所に存在していた。それと同時に思い出すのは、過去の自分。

―反吐が出る。どいつもこいつも腰抜けだ。
いいだろう、食い尽くしてやる。
俺の血肉となってその先を見ろ―

「俺が…俺が王だ!!!」

グリムジョーの攻撃を、一護はトドメを中空で踏ん張る。それにグリムジョーが驚いていると、一護は斬魄刀を光の刃のうち一枚に食い込ませると、豹王の爪の攻撃速度に逆らうように傷を入れていく。最後まで傷を入れると、刃は砕け空に舞った。残り四枚の刃は織姫達を避けるように地に落ちた。

「…てめえが…、…てめえだけが…勝ちてえ訳じゃねえんだ……」
「…何だと?」
「…てめえ言ったよな…俺が…出始めだって…。俺もそうだ」
「!ちィッ!!」

そう言うと、一護は素早くグリムジョーの元へ飛び込んでいく。想定外のその速さに対し、グリムジョーも片方にまだ健在していた刃を放ち、それは真っ直ぐ一護に向かっていく。

「…てめえの言う通りだ。俺は虚圏にてめえと戦いに来た」

その内の一本に、先ほどと同じく斬魄刀を突き立てる。

「てめえを倒す為にだグリムジョー!!!」




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