1 hero
ドッカーン
普通に生活していればまず聞くはずがない爆発音
人々が逃げ惑う悲鳴に動かなくなったもの
現実離れしたその空間を平然と歩く男がいた。
彼の本境地ではそんなことが日常茶飯事なので特に驚くこともないのだ
男は大きな教会の間で立ち止まり、ドアを蹴破る。
「おらぁ!迎えに来たぞ」
中にはなれないガラスのヒールで足をくじいて半べそをかいている女がいた。
女、それは私である。
「ザップ!!」
「チッなんでこんなことに」
彼は慣れた手つきで私の腰に腕を回すと、そのままたるでも持ち上げるように担ぎ上げた。
一応私はミニドレスを着ていて、しかも白。
爆発でまいちった埃や泥でそれはもう白ではないが彼のスーツも同じようなことになっていたのでそこまで気にはならなかった。
「帰るぞナマエ」
傷口から伸びる血液は縦横無尽に暴れまわり彼の障害物をなぎ倒していった
のかもしれない。
いや、担がれてるからわかんないんだって!!
-4時間前-
「ナマエ、よく聞きなさい。あなたに縁談の話が決まりました。」
「縁談??」