if特務課会話文3

会話文多め

〜餌付け2〜
青「ほら」
「あ、有り難う御座います」
明らか手作りであろう野菜クッキー
村「はい、あげるっす」
「?ありがと」
コンビニで購入したであろうおにぎりと野菜ジュース
安「これ、余り物ですが良ければどうぞ」
「へ?有り難う御座います」
栄養バランスが考えられた小ぶりの弁当

「えぇっと…どうしよう…」
ここ数日、先輩である坂口安吾率いるその周辺の人間からよく食べ物を貰う機会が多く、日によって種類は様々であるが野菜を取り入れた物の確率が高い。
それも数日前、乱れた食生活を見られてしまったからだ。仕事が多忙で昼休憩を取る余裕が無さそうと理由もあるが、元々食が細い名前にとっては10秒チャージのゼリーだけで事足りるし、その分晩はちゃんと栄養価の高い食材を選んで食べているので問題は無いと考えているのだ。ちなみに、判りづらいが水分補給をする水筒とはまた別で野菜スムージーを入れているボトルを持ってきているので、実質いつでも野菜を摂取していると云っても過言では無い。
名字名前は貰い物である食品をデスクの上に並べ、腕を組みながらうんうん頭を悩ましていた。何故か?全て食べきれる自信が無いからだ。
1人1人の貰う量は少ないのだが、全体で考えると名前の胃に全てを詰め込む余裕は無い。ここ数日は消費期限がばらついていたので次の日の朝に回す事も出来ていたのだが、今日貰った物は保存方法も考えて今日までに消費してしまわないと怖いだろう。故に名前はずっと頭を悩ませていた。
「うぅん…青木さんのクッキーはタッパに入ってるから早めに返さないと申し訳無いし…安吾さんのもだ…八千代ちゃんのは今日の晩に回せば…」
「私がどうした?」
「わっ!?吃驚したぁ…」
「ごめんて。あー名前にしたら量多い?」
「そうなの、食べきれるか判らなくって」
村社は眉が下がって申し訳なさそうな顔をする名前を見て、青木が作ったであろうクッキーが入ったタッパを開いてつまみ食いをした。
「うまっ」
「あっ」
昼休憩をまだ取っていない村社の腹は空いており、次々とクッキーを口の中に放り込んでは咀嚼する。
「ん〜〜〜美味い」
「嗚呼、クッキーが…」
「ほら、名前も食べて食べて」
「元は私が貰った物なんだけど…もう」
こうして村社が半分以上食べたお陰で、名前は貰った物を完食出来た。
次の日からはローテーションで渡して来るようになった。

〜弁当〜
村「安吾先輩ってたまーに名前に弁当渡してますけど、あの弁当どうしてるんすか?」
安「僕が作ってますが」
村「えぇ!?先輩料理出来たんすか!?」
安「1人暮らし歴長いので、自炊位出来ます」
村「まじっすか…」
名前のお陰で自炊する確率が増えた安吾

〜弁当2〜
「名前さん」
「あ、安吾先輩!今そちらに往こうとしてたんです」
「おや、そうなのですか?嗚呼、これいつものです。で、ご用件は?」
「あ、きょ、今日安吾先輩から頂けるんですね…あー…うー…」
「どうかしましたか?」
途端に歯切れの悪くなった名前を見た安吾は、どうしたのだろうかと不安になった。確かにいつも決まった順番に彼女に栄養のあるものを渡していく事が恒例となっていたが、今日は本来当番である村社が散財してしまい金欠だから順番を代わって欲しいと云われたのだ。多忙期を過ぎてたまたま時間に余裕のあった今日、仕事柄早く起きてしまった安吾は名前に弁当を作ったのだ。
「という事は、安吾先輩もお弁当持ってきてるって事ですよね…」
「まあ、そうですね」
「そっかぁ…」
明らかにしょげてしまった名前に、安吾はただただ疑問を浮かべた。
「何かあったんですか?」
「い、いえ!何でも無いです!」
「逆に怪しいのですが…」
そういえば、と安吾は気づいた。安吾が弁当を渡した時、既に名前の手には布で包まれた何かがあった。今は背中に隠されてあるがそれは恐らく彼女が持ってきた弁当であると推測し、先刻云っていた「今から安吾の所に往こうとしていた」という言葉。彼が導いた答えはシンプルに1つであった。
「もしかして、そのお弁当…僕に?」
「あえ、えっと…あの…はい…」
図星を突かれた後の彼女は結構判りやすい。身内にはあまり隠し事が出来ない素直な性格や、彼女の反応がまるで小動物を彷彿させる。
今の彼女を表現するなら、飼い犬が悪い事をして怒られたよう後のような感じであった。目を伏せ安吾に目を合わせようとせず俯きがちに背中に隠した弁当をおずおず出してくるので、思わず頭を撫でたくなる衝動に駆られるが強靱なメンタルで安吾はその衝動を抑える。
「これ、頂いて善いですか?」
「え?でも、先輩の分もあるんですよね?」
「ええ。ですがその分は金欠で嘆いている部下にでも渡そうと思って。」
「あ、安吾先輩〜!」
近くで空腹でデスクと一体化していた村社が涙を流していた。
「えっと、男の人がどれ程食べるかあまり覚えて無くって…その、お腹が空いたならまだありますから!」
そう云ってリュックから重箱のような物を出してきた名前に、安吾はこれは食べきれないと目眩を起こした。

この後青木も呼んで名前の弁当を食べきったのであった。

〜弁当3〜
安「名前さん、料理お上手ですね…」
「ほ、本当ですか…!お口に合って良かったです」
村「そう云う安吾先輩も結構料理上手いっすよね。あ、名前のハンバーグめちゃくちゃ美味い…」
青「こっちのきんぴらも中々…」
「ふへへ、なんか照れくさいですね」
安「もっと誇って善いと思います」