10
夜も更け、小夜以外が酔っぱらい、解散になったのは夜の10時頃。
「きょおはありがとー!楽しかったよー!」
下まで送ってくれたのはいいがおっさんは少々ふらふらしている。あんなに酔っぱらうなんてあんまりないのに。
まぁたまにはいいか。
「気を付けて帰ってくださいよ、明日仕事ですからね!」
「寝坊したらあんたマジ鬼電してやる」
「それはこっちのセリフっしょ!…まぁいい、お前らまた来てくれよな!
また明日な!」
そうやって手を振るおっさんに見送られながら歩く。だがちょっと歩いてすぐ、「光也ー!真里ー!小夜ちゃーん!」と、めちゃくちゃ近所迷惑だろうと思われるような大声で呼び止められるから。仕方なく立ち止まって振り返ると、
「俺ちょっと吹っ切れたわ!ありがとうな!」
と、口に両手を当てて叫び、また手を振った。
「うるせえ!近所迷惑だ!」
「はっは!みんな防音だもん!」
「わかりましたよまた来るから!じゃぁ!」
「気を付けてくださいねー!」
それぞれが叫び返し、おっさんが振り返ってマンションの自動ドアに入っていくのを見送ってから再び歩き出す。
「まったく」
「明日きっと寝坊するねあの人」
「はぁ…早めに行くか…」
「私も今日から冬休みだよ!明日から入ってるから!」
「お、そりゃぁ助かる。今のところこの人も多分帰ってから飲んでグロッキー状態になるだろうから便りは小夜だけだな」
バレてる。無駄に長いとこれだから嫌だ。
「うるせぇな…頑張るよ…!」
翌日、やはりおっさんは寝坊してきて、しかも二日酔いとか言ってすげーグロッキー状態だった。
俺は俺で酒は全て前日のうちに吐いて抜いたが、思いのほか吐きすぎて胃痛のまま働いていた。
クリスマス終わり、名残の方が最近きつくなってきたなと思う今日この頃だった。
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