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 組犯5部隊が来るまでの間、最早朔太郎は何を誰に言う気も失せ、消防車の音をBGMにタバコを何本か吸った。

 「これでもよかったかなぁ」とタバコをかすめ、更には飴も口に入れた味覚障害のクロエがあの帽子を取って眺めるその中に手榴弾が入っていたのでタバコを落としそうになる。

「おまっ……」

 呆れてしまった。
 こいつ本当にクソみたいにこんな、アホな小型犬のような顔してなんてイカれているのかと言葉を探す、出てきたのは「は?」でしかなく。

「なにお前頭の上に手榴弾乗ってたのかおい、」
「この服ここしか置場所なかった」
「はぁ?」
「実用性に欠けちゃったな」

 ……ホントにイッちゃってるかもしれない。
 しかしもうとっくに何から正して良いのかも大乱闘でスマッシュしているし話が通じる相手ではないのだしと溜め息まで漏れる。

「…取り敢えず最近眠れていますか君は」
「ん?何が?」

 取り上げたはずだしこれからは多分あまり出てこないであろう日本製の瓶を思い浮かべたのだが、クロエは至っていつも通りの穏やかな笑顔で「心配してくれてんの?ありがと」と、確かに心配だわとやり場がない。

「…これから帰って資料まとめなんで…」
「…あの箱はもうシュレッダーなんじゃないの?」
「次は壊さないでください、ホントに」

 クロエが疑問そうに首を傾げた頃に車は到着し、降りたミシェルが「なんだいあれ…」と、今頃消防が必死こいているだろう火の手を眺めて唖然としていた。

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