この女は鬼だ
「催淫剤ね。しかもとびきり強力なやつ。」
淡々とそう言ったこの女医は今回の作戦に同行した船医だ。
俺はまじか、と頭を抱えてベッドからこっちをあの潤んだ目で…しかも口にはいまだに俺が無理やり突っ込んだスカーフを咥えたままのアイツと目が合って、思わず逸らした。
「レイプドラッグかしらね〜、催淫効果に加えてこの子もうまともに思考も回らないんじゃない?それに自力じゃ歩けないなんて…、確実にヤる為だけに作られたようなもんじゃない。とんでもないわね、これを海軍の一将校が持ってるなんて…世も末ね。」
「…解毒、つうか、なんだ…楽にしてやるには何か薬はねぇのか…?」
「無いわね。」
放って置いて効果が切れるのを待つか、まぁ…誰か相手してあげればいいんじゃない?
と、この女医はしれっととんでもねぇ事を言いやがって…まじか…、とまた頭を抱えた。
ベッドからは相変わらずアイツのくぐもった声が漏れてて、そっちを見ないように、ってしてても音ばかりは聞こえてくるから困る。
布の擦れる音と、アイツの声。
まじか…、まじか…。
アレを放っておくのか…?いや、いやいや!放っておけよ!そのうち効果も切れるって女医も言ってっし!な!うん!
「ミロってばこんなもの口に突っ込まれて、誰の趣味かしらねぇ〜?」
「んはぁっ、ぁ、」
カツカツと靴を鳴らして女医はアイツに近寄って俺が口に突っ込んだスカーフを取ってやれば、つぅ、とアイツの口元から糸が引いて…、いや、いやいやなに見てんだ俺は!
「ミロ、あんた今すっっっっっごいセックスしたい気分になってるの。わかる?このまま効果が切れるのを悶々と待つか…誰かにえっちしてもらう…?ほら、ココにちょうどいいのがいるじゃなぁい?」
「は…、はぁああ!!??」
「ぁ、いや!!いやれすぅっ、そーちょーはいやぁっ!!ふっ、ぁ、そ、そーちょーいがいならぁっ!誰でもいいのでっ、そーちょーはいやですぅっ」
「はぁぁああ!!???」
「あら、サボ振られちゃったわね」
いや!いや!なんだコイツ!はぁ!?俺以外なら誰でも、って…ああ!??なんかすっげえムカつく!!は!?はぁ!!??
いやいや、って必死に頭振ってるコイツに無性に腹が立つ上に
今まで知らなかったコイツのあの任務内容にも腹立つし!待機班の奴らとコイツに仕込んだ超小型電伝虫から送られるあのやりとりの音声も!思い出しただけでムカつく。
なぁーにが男は言いなりになってりゃ悦ぶから、だ!アホか!コイツ!言われるがままあの将校の野郎に自ら服をまくり上げて身体触らせたとか!アホか!!!
つかコイツ!俺の事好きなんじゃないのかよ!!アホか!!
「はぁ。困ったわね…あんたまだそういう経験ってして無いんだっけ?…色の方に手慣れた奴確か来てたわよね、そのままって言っても辛いでしょ、声かけてこようか?」
「…おい。ちょっと待て…、コイツ、え、は?…処女なのか…?」
「え?…あー、ミロってつい最近サボについに見つかったんだったわね…、ええ、この子ってば中々の悪魔よぉ〜〜、何たって、いっつも事に及ぶ前に相手をやっつけちゃうんだからねぇ?ミロ?」
「ひゃんっっ」
つつつ、と女医が艶かしい手つきでアイツの顎を擽ってやれば身体をビクビクと震わせてそういう事をしてる時みてぇな声を出してきやがる。
つい、目を逸らしていた筈なのに俺はアイツから目が離せなくなっちまって…、コイツ…あんな任務に就いておきながら…まだ、なのか…、って。
…え?
なのにコイツ俺以外なら誰でもいいとか言ってんのか?はぁ?
積もり積もった謎のイライラがドン、と弾けた気がした。
「おいミロ。お前俺以外なら、ってどういう意味だコラ」
「あ、ちょっとサボ!」
ズイズイとアイツが転がるベッドに近寄って少し身を乗り上げて近寄れば、ポロポロとオッドアイから涙こぼしながら、は、は、って肩で息をして…紅潮した頬、濡れた唇に俺から逃げるように力も入らないくせに後ずさろうと身動ぐコイツ。
ガツンと頭を殴られるみたいな衝撃が俺を襲ってくる。
これは…控えめに言っても、ヤバイ。
「っ、なぁっ、なんで俺じゃダメなわけ?」
「あ、あ、っ、〜〜っ…そ、そーちょーに、っ、こんなっはしたないところ…っ見られたくないんですっっ!!!」
お手を煩わせるなんておこがましい!
こんな不浄の致す所、誰が総長にお願いできましょうか!!!
と、必死に訴えてくるコイツに…いや、ダメだろ…、と。
「え、ええ…、おまえ、俺のこと、その…好き、なんだよな…?」
「ぅうぅっっ〜〜っ、好きですぅっ…!!そーちょーが!大好きなんですぅっ」
ギュュウウウッッ、って、ギュゥウウッッ!!って!!!!
む、むねが!!イテェ!!!!
「ド、ッドクター、!!ヤバイ!なんか、ヤバイ!」
「…あら、わたしってば用事思い出しちゃったぁ〜!ついでにミロの容体報告してくるからぁ〜、この部屋自由に使っていいわよ〜、じゃ!!」
「あっ、ちょ!まて!!」
バタン、と閉じたドアにまじか、と固まっていれば女医がまたひょこっと現れて
「ヤるなら鍵かけときなさいね、ココ」と、ドアノブの上辺りにある鍵のつまみを指差してパチンとウィンクして去っていった。
まじか…。
カシャン、と。
と、とりあえずな!!
とりあえずだから!、と自分に言い聞かせながらドアの鍵をかけたはいいものの。
部屋のベッドでは未だに効果が薄れないのかアイツの濡れた声が時折り漏れて、
その…身動いで服やシーツに擦れるだけでも今のアイツにとっては刺激になってしまうのか、まるで女を抱く時、俺の下で啼く女みたいな声をアイツの口からは漏れ出て…、
いやぁーー、きっつー。
「はっ、はぁ…、んっ、そ、そーちょー、も、わたしはだいじょぶ、なのでっ、おもどりくださいっ、」
「…大丈夫じゃねぇだろうが、」
どう見ても大丈夫って状況じゃねえ。
まともに身体も動かせないコイツは、ぐったりとベッドで力無く転がってて…その!!みじけぇスカートよ!!
いつものあのボサボサ頭に色気のいの字もないような格好だったならまだ鼻で笑う余裕すらあったろうが、おめぇ、その格好はなんなんだ!例のヒモのがさっきからチラッチラチラチラと!
「っ、布団かけとけ、見えてんぞ!」
グイッと布団を引っ張ってコイツにかけてやろうとした時に剥き出しになった足に手が触れちまって、それすらも敏感に反応しちまうこの女、どうしてくれようか!
「ぁっ!ぁぁっ…っやぁ…っ、も、みないでくださいぃ…っ」
こんなはしたない所、見ないで下さい、
早くお部屋から出て行ってください、もう放って置いてください、とコイツは涙ながらに俺に必死に訴えていて、こんな辛いのはもう無理です、と。
「だ、だれかっ、優しそうな方にっ、お相手をお願いしますので…っ、そーちょーはもう、お休みくださいっ、」
「…は?なに、おまえ…自分がなに言ってるのか分かってんのか?」
おまえ、誰かに抱いてくれって言ってるんだぞ?
つーかよ!!
「何、俺は優しく無いってか…?」
「ひっ…、ち、ちか、ちかいぃっ」
なぁ?俺も優しくしてやれるよ?、ってコイツに覆いかぶさるみたいにベッドに乗り上げれば、医務室のパイプベッドはギシギシと音を立てて、なんかいやらしいなこれ、って。
「ミロ、楽にしてやろうか?」
「ぁ、…そ、ちょ…」
もじもじと内腿を擦り付けるコイツに、なんか…、うん。正直に言おう。
すっげえそそられた。
力無く投げ出された手を、そっと取ってやれば指先が触れるだけの刺激すら、コイツは敏感に反応して、それがなんだか面白くて手に取ったコイツの小さくて細っこい指先にちゅ、と口を寄せれば面白いくらいに身体を跳ねさせた。
あ。これはヤバイな。うん、ヤバイ。
いつもだったらとっくに失神しているであろうミロは、この刺激の強い催淫剤がそうさせるのか、意識は保ったままで。
身体に力も入らないから、あの俊敏な動きでいつもは逃げるクセに今は俺の下で組み敷かれてる。
ちょっと触っただけで、簡単に意識とばすコイツが面白くて。
そんで卒倒したコイツを抱き上げて運ぶのが最近の日課になってて、だって、そうでもしないとまともに触れることすら…、って、俺は、コイツに触りたかったの、か?
「そうちょ、おねがいっ、ですから…っ、も、やめてっ、」
「やめんの?…やめて欲しくなさそうだけどなぁ?」
なんか、コイツ見てるとすごく加虐心が擽られるというか、まぁつまり、苛めたくなる。
ビクビクと跳ねる身体、あの…海軍将校のクソ野郎がコイツのあられもない格好を見たと思うとなんかムカついて、
音声だけでも何となくわかった、コイツの身体を弄ったであろう事にも無性に腹が立って、つい待機班の通信機械を一台オシャカにしちまったのはあのアジトに突入する前のことだ。
「なあ、あの野郎には触らせるのに。俺には身体ゆるさねぇの?おまえ、男に抱かれた事、ねぇって…、俺がもらってやろうか、」
おまえのハジメテ、
ぐい、っとコイツの足の間に膝を割り込ませてちょっとイタズラしてやろって思ったが、ぐしゅ、と服越しでもわかったその湿り気に何かが湧き上がってくるみたいに、頬が…緩む、
「おま、…すげぇ事になってんぞ、ココ、わかるか?」
「あっ、あっや、やだっ…やだぁっ、」
やだやだと首を振って、へろへろな手で俺を押し返そうと俺の胸元に手を当ててくるコイツ。
あれ?、コイツから俺に触るのなんて。初めてじゃねぇか?って、その手を指を絡めてベッドに縫い付けてやれば、涙いっぱい溜めた目が俺をうるうるって見つめてきて、おまえ…それはちょっといただけないな。
襲ってくれと言ってるようなもんだ。
「ミロ、つれぇだろ。優しくしてやるから」
ひっ、と喉を鳴らしてぎゅうっと目を瞑ったコイツの剥き出しになってる太腿に手を這わせればビクビクと身体を跳ねさせて、濡れた口からは、コイツ、結構可愛い声で啼くんだな…。
ちょん、と指先に触れた横っ腹下、腰元あたりのヒモ。
つ、と引っ張ったら解けるそれは、本当に防御力なんて皆無だ。
「そ、そそうちょっ、や、だめぇっ」
「んー?でもこれもう意味ねぇよ?ぐっしょぐしょじゃん」
「ぃわないで…、くださ、っ、ぅっ、ひっ…っ、も、きえてしまいたいっ、っ」
ぐすぐすと泣くコイツの流れる涙を指で掬ってやれば、またピクン、って。
「こんなんにされちまって…、なぁ、もう…辞めろよ。色かけるようなヤツ、お前ちんちくりんだし、向いてねえよ。」
それに、なんかムカつくんだよ。
俺が、俺だけが知らなかったコイツ。
俺だけが知らなかったコイツは、俺以外の男には簡単にこの身体を触らせてて、女を売ってて、俺の事、泣くくらい好きなくせに…、俺にはいっさら触らせようとしないし、会話だってまともに続いた試しもない。
「ミロ、俺の事。好き?」
「っ〜〜〜、はいっ…、とても、お慕いして、おりますっ、」
「じゃぁ、…問題ないよな?」
ちょん、と触れ合った鼻先に
なんだろ、コイツ、すっげぇ甘い匂いがする。
香水とか、そういうんじゃない。
すげぇ好きな匂いだった。
俺はコイツをどうしたいのか。
「お前のこと、もっと知りたい。」
「っ、っっ、っ!、!んんっ」
もっと、もっと。
俺の事ばかり知ってるコイツを、もっと知りたい。
ぐ、っと被せた唇に、もう止まられないなって
頭の後ろに手を回して、もう片方はぎゅうっとコイツの手を握り締めたまま唇を舌でこじ開けて逃げようとするコイツの舌を捕まえてやった。
きゅ、とおぼつかない手が俺の服を摘んだのがわかって
薄目開けて見てたコイツは眉をハの字にしてぎゅうっと目を閉じていて、なんだかすげぇ、これ、いいな、って。
俺…コイツの事、いいな、って思ってるのか、?
いやでもコイツ…やべぇレベルのストーカーなんだよなぁー…。
「んっ、んんっ…ふぁ、っぁ、」
「やべー、なんかお前、かわいいな、」
困った事に、このストーカーはいちいち反応が俺の中の何かを擽ってくるからたまったもんじゃない。
「ミロ、ちゅう好き?」
「んぁ、っ、は、はいぃっ」
「俺のことは?」
「ぁんっ、だ、っ、だいしゅき、ですっ、ひゃぁっ」
なんだこれ、かわいいな。
するするとコイツのほっそいくびれを撫でて、スカートの中、解いちまった防御力皆無の布っぺら。
つぷ、と指を沈めたそこはもう大変なことになっていて、おいおいおい海軍さんよ…コイツこんなんにして、悪い事しようとしてたなんてなぁ…、あー、ムカつく。
くち、くちゅ、
音が響くたび、コイツの口からは甘い吐息と一緒に可愛い声が漏れて
それを食っちまうみたいにまた口を合わせれば跳ねる身体。
あー、やべぇ
最後に女抱いたのいつだったかな…、
今まで、こんな反応見て楽しんでたっけな…
なんか、クセになりそうだな…、
ススっと、繋いでた手を離してコイツの背に回して背中にある服のジッパーに手をかけた時、
「っ!やだぁ!!!」
「っ、っと…、」
「や、っ、そーちょ、っ、おようふく…っ、脱がせないでぇっ、」
まじの抵抗だった。
黒いワンピース。
裾は頭抱えたくなるくらい短くて、身体にぴったりとしたラインに。
胸元の半分からは上は生地の素材が違った少し透けるレース素材で少し首元が詰まったデザインで、手首まである袖も、全てレース。
剥き出しになってるのは足元だけで、上半身は手首まで布に覆われてるコイツの身体。
「…ハダカ、見られたくねぇの?」
「……、汚いので…、ただでさえ、いま…こんな…っ、そーちょうに、はしたない姿を…っ、お目汚しにも、程がありますので…っ、もう、もうっ、勘弁してくださいっ…やはり、誰か…別の方にっ、」
「無理。今のおまえ、誰にも見せたくねぇ。」
優しくしてやるから、なんて言ったくせに。
自分は汚れてるから、汚いから、と泣いて言うコイツがまともに動けないのを良い事にグッと身体を抱き起こして狼狽るコイツのこのいけ好かない服を早くコイツの身から取っ払いたくてジッ!と背中のチャックを一気に引き下ろしてやった。
「っあ!!、やだっ、やだぁっ!み、みないで、っ、そーちょーっ、やめ、やっ」
「おまえ…、これ、」
俺の手で暴いてしまったコイツの背には大きな傷跡があった…、
「ぁ、あ、ひどい…、ひどいです、っ、ひっぐ、ぅぁっ、」
こんな汚らしい身体を、俺に見せたくなんてなかった、と言ったコイツ。
「っ、そんな、見せたくねぇくせにっ俺以外なら誰でもいいとか簡単に抱かれようとしたくせに、っ、おまえ、なんなんだよっ、」
ふざけんな
ふざけんな、
俺の事ばっかり追いかけ回してたくせに、逃げようとするコイツに腹が立って仕方がない。
このご時世、傷を抱えた女なんてごまんといるんだ、そもそも、
「ミロ、見て。俺を、ちゃんと見て。おまえ汚くなんてねぇよ。ほら、俺だって…顔に消えない傷がある。な?」
「ぁ、そーちょ、っ…でも、こんな、わたし醜い…っ、」
そっとコイツの手を掴んで俺の顔の左っ側にある傷跡に手を這わせた、お前が大好きだって言う俺にも傷はある。
醜いと自ら言うコイツの背には、火傷のような…ケロイド状に皮膚がつっぱってて、所々少し 赤みのあるソレ。
まぁ確かに、年頃の女は気にするだろうな、とコイツの背を優しく撫でれば敏感に反応する身体。
ふ、とベッドサイドにあったランプのスイッチをパチンと落としてやれば
部屋ン中は暗闇に包まれた。
ああ、最初からこうしておけばよかったな、って。
「ほら、真っ暗だ。ミロ、もう…楽になろうぜ、」
「そーちょぉ、わた、わたし…っ、わたし、っ、」
「ん…、どした?」
優しく、優しく背を撫でるたびに可愛い反応をするコイツ。
ちゅぅ、と首筋に顔を埋めてすり寄ってから吸い付けばまた声を震わせて鳴いて、
「わ、わたし、なんか、っ、なんか…もうっ、っひぅっ、」
ちゅ、ちゅ、って首から鎖骨、そんで胸元から、こいつのやぁらけぇ胸ン所に唇を落としていけば、とんでもねぇ速さで鳴ってる心臓にクスリと笑いが溢れちまって、
あれ、なんかコイツ、中々に可愛いぞ?って、
「ミロー、おまえの大好きな俺が、いっぱい気持ちよくしてやるから、な?」
「あっ、あっ、や、だめ、もっ、っっ、無理っっ!!」
ドパァアッッ
「…は?」
ぐて、っと俺にもたれたコイツ…、
「…おい、おい?え?おい、ミロ…?」
全く動かなくなっちまったミロに、慌ててさっき消したランプを手探りでスイッチを探し出して付けてみれば…オメェ…
「なんじゃこりゃァア!!!おま!!おまえ!!ふざけ!!ふざけんな!!」
なんっで!!こいつ!!!!今更!!!
「今更失神すなぁ!!!!!つか!血ィイ!!」
バッと俺にもたれてたコイツの身体を離してみれば、めっちゃ鼻血吹き出して意識飛ばしやがった!!
どこの殺人現場だ、ってくらい俺のシャツからベッドからベットリと赤く染まった惨状にうわぁあ、って頭を抱えたのは言うまでもない。
おめぇ…、これ……どうすんの……。
「まじ…生殺し……、やだもう、コイツ…っ、」
項垂れる俺の横で、心なしか晴れやかな顔で見事に昇天した鼻血塗れの女にまじで次はブチ犯してやる、って
ベチっ、とミロのでこっぱちを引っ叩いてやったわ。
事に及ぶ前に全てを終わらせる女