降谷さん育成キット編 02
ミルクを飲み終わってもなお指を離さない降谷さん(ベビー)を抱えながら思う。そういやこいつ素っ裸だ。
生まれたばかりの赤ちゃんの服っておくるみだっけ。いやでもベビーウェアなんて無いぞと思ったら説明書の最初のページに挟まってたわ。
「ええと、じゃあ降谷さ、いやこの不思議生物降谷さんって言って良いのか? よくわかんないけどお兄さん服着ましょうね」
にしてもこの降谷さん(ベビー)に股間のJr無いから生き物と分類していいのだろうか。小学生のときによくやったお人形遊びを思い出す。ああいった人形も細かい部分はさすがに作らないからな。
なぜかしがみついたまま離れたがらないせいで着せるの苦労したわ。おむつだけど。
いやあでもねんどろいどっぽい姿とはいえおむつ姿かわいい。写真撮らなきゃ。
「……観察日記つけるべきかな」
「んー?」
「いやそもそも飼い始めるなら名前を……いやまてそれだと降谷零は人間でなく種族名になってしまう」
「う」
「でもこうして育成キットが存在するということは他の個体が存在するということがあるわけだから識別のためにも名前は必要か?」
「むぅ」
「そもそもこれはどんな生き物だ? タマゴから孵ったくせにミルクを飲む哺乳類らしき生物って降谷さん実はカモノハシだった……?」
「うゆ」
「はーいちいち独り言に返事してくれるとか天使かよ」
知っているかカモノハシって乳首無いのにミルク出すんだぜ。
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