『ぅわあぁぁぁ!』

なっ、なにこれ!?
何で私……落ちてるのぉーー!!?


私はただ何時も通りに下校してただけなのに!

雨が降ったらしく、水溜りが出来てて何となーく、私は水溜りをジャンプしてみただけ、それだけなのに……。

何で水溜りが動くのさっ!??

そりゃ、平凡すぎる世界が嫌だと思ってたけど!

確かに平凡じゃじゃないよ! 水溜りに落ちて死ぬなんて!!
でも、そんな死に方するなら平凡でよかったよ…。


ドサッ
『いだっ!!』


へっ!? 私……死んでない!!
途中で何かふわってなってそれからドサッって…。

まぁ、死んでないならいっか!!


てか、何だ此処キレるぞっ!?
死ぬかと思ったんだからな!!

キレると恐いんだぞっ私は!(この子ホントにキレると恐いです。by友達A)

落ちたのは水溜りなのに水の中じゃないし、此処何処だよ!
何も見えないし、真っ暗じゃんかっ!!


《ようこそ、撰ばれし乙女よ》


いきなり、暗闇の中から声が聞こえた。

『誰だよコノヤロー』

「何で喧嘩腰なんだよっ!」

『少しイラついてたから、つい……』

「まぁいいや、これから君に話したい事があるんだ」

『話す前に、姿現せよ!!』

「君って結構口が悪いんだね、可愛いのにもったいない」

『可愛くなんかっ!』

「あぁ、ツンデレかっ!」

『ツンデレじゃない!!』

「はいはい、出て行けばいいんでしょ?(虐めがいがありそうな子)」

するといきなり目の前が光った。


「どーもー、始めまして俺、天使やってまーす。アルベルトって言うんだ!」

『どーもー……、じゃねぇよ! 天使って何だよ!!』

「見た通り天使だよ、ほらっ、ちゃんと翼もあるじゃん!!」

そう言うとアルベルトは翼をバサバサと羽ばたかせた。


『私を此処に連れてきた理由は?』

「あ、その事なんだけど……。チョットした手違いでお前を呼んじゃったみたいで」

『は!? 手違い? じゃぁ、早く元に戻してよ!』

「……それが出来ないんだよ…。」

アルベルトのさっきのふざけた態度とは打って変わって、深刻そうな顔をした。


「もうお前は死んだ事になってる」

『はっ!?』

「だからお前はもう死んでるんだよ」

『ふざけないでよ! 私これからどーすればいいのよ!』

「手違いとは言え悪い事をしたと思ってる。だからお前の好きな世界に連れて行ってやる、元の世界以外でな!」

『マジでっ!?』

「大マジだぞ! さぁ、何処に行きたい!?」

『…じゃぁ、銀魂の世界がいい!』

「はいよ、ほんとごめんな……。」

『いいよ、銀魂の世界にいけるんだもん』

「じゃあ、こっから行ってくれ」

すると、白い穴が開いた。

『わかった、ありがとね(ニコッ』

「あぁ、気お付けてな!」

『行ってきます!!』


私はアルベルトに言われて穴の中に入っていった。


「あいつ、可愛いのに性格がなぁ…」





(そういえば…、撰ばれし乙女とか言ってたけどあれは?)
(あぁ、あれはノリで……。)

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