これ終わったら初屯所の外だ!!
『さっさと終わらせて外行きましょうね!!』
書類の3分の1を取り自室に向かう。
「おいぃ!! せめて半分持ってけや!」
『えー、仕方ないなぁ』
土方さんが叫ぶので仕方なく半分自室に持って返ってきた。
『あーもう、この書類も殆ど総悟の後始末みたいなもんじゃんー』
「うるせぇなァ、黙って仕事できないんですかィ?」
……あれ? ここ私の部屋だよね?
何か総悟の声聞こえた様な気がするんだけど。
「気がするんじゃなくて、実際に聞こえてるんでさァ」
『私の部屋で何で寝てんの?! てか、いつの間に……!』
いつの間にか私の部屋で寝ている総悟は、さも当たり前だと言うようにちゃっかり私の布団を敷いて寝ていた。
『しまった布団引っ張り出さないでよ! てか、自分の部屋の布団で寝ろ!』
「良いじゃねェですかィ。減るもんじゃなし」
『減るんですー! 私の何かが抜けていく気がする!!』
人の布団の上でジャンプなんか読んでるし……。
『もう! 自分の始末書もやらない癖に、邪魔しないでよ! さっさとコレ終わらせて見回りに行くんだから!』
「うっせぇなァ、はいはい、分かりやしたよー」
そう言うともぞもぞと布団から這い出し、私の部屋から出ていった。
『よしっ、また誰かに邪魔される前にコレ終わらせちゃおう!』
隣の土方さんの部屋からもカリカリと書類を書く音が聞こえて来るのを確認して、書類に打ち込む。
ドッカーンッ!
…………。
「総悟ぉおお!!!」
ダダダダダダダ。
『無視無視、あー、私は知らない。なーんにも知らない』
総悟が土方さんの部屋にバズーカ撃ったとか。
それに切れて土方さんが総悟追い掛け回してるとか。
2人して仕事してないとか……。
あ、近藤さんもお妙さんの所に行ってるし、ジミーはミントンしてるし…………。
これ、私もちゃんとやる必要ないよね?
何で真面目にやってんだろ……。
『やめたやめた! 外出るのも憂鬱になってきた。もう書類終わったら寝よ』
初! 外回り
(なんて無理だったよ!)