似た者たち
火影室。
沈黙が続いていた。
机の向こうには
綱手。
その横に
はたけカカシ。
窓の近くには
我愛羅。
そして部屋の中央。
黒髪の少年――
うちはオビト。
向かい側には椅子に座る
うずまきナルト。
ナルトは腕を組んで唸っていた。
「つまりだってばよ……」
指を一本立てる。
「お前は一回死にかけて」
「別の世界に飛んで」
「十八年生きて」
「またこっちに飛ばされたってことか?」
オビトは頷く。
「ざっくり言うとそうだ」
ナルト
「意味わかんねぇってばよ!」
綱手が額を押さえる。
「そりゃそうだろうね」
我愛羅は静かに言う。
「だが嘘を言っているようには見えない」
カカシがちらりとオビトを見る。
「それに」
「説明の細かさが妙にリアルなんだよな」
ナルトが身を乗り出す。
「で、その世界ってどんな所なんだ?」
オビトは少し考える。
「呪いが生まれる世界だ」
ナルト
「呪い?」
「人の負の感情」
「恐怖とか怒りとか」
「そういうのが形になって化け物になる」
ナルトが眉をひそめる。
「それって……」
「ほぼ尾獣じゃね?」
我愛羅が小さく笑った。
「確かに似ているな」
オビトは肩をすくめた。
「まあ、そんな感じだ」
ナルト
「で、お前はそいつらと戦ってたのか?」
「ああ」
「呪術師って呼ばれてた」
ナルトは目を輝かせる。
「忍者みてぇだな!」
オビト
「ほぼ忍者だな」
カカシが興味深そうに聞く。
「師匠は?」
オビトは少し黙った。
そして言う。
「いたよ」
「めちゃくちゃ強い人」
ナルトが身を乗り出す。
「どれくらい?」
オビト
「多分」
「この世界でもトップクラス」
カカシが片眉を上げる。
「へえ」
オビトは少し遠くを見る。
「名前は」
「五条悟」
部屋が静かになる。
ナルト
「強かったのか?」
オビトは笑った。
「強すぎた」
「俺が知ってる中で一番強い」
ナルト
「火影より?」
綱手
「こら」
オビトは苦笑する。
「まあ……」
「火影と同じくらいじゃないか?」
ナルトが腕を組む。
「そいつどんな奴なんだ?」
オビト
「うるさい」
「軽い」
「教師のくせに子供みたい」
カカシが笑う。
「それで強いのか」
オビト
「めちゃくちゃ強い」
ナルトがニヤッと笑う。
「なんかさ」
「ちょっと俺っぽくね?」
その瞬間。
カカシが吹き出した。
「……確かに」
我愛羅も小さく笑う。
「似ているな」
ナルト
「だろ!」
オビトは苦笑した。
「いや」
「どっちかというと」
「俺の親友の方が似てる」
ナルト
「親友?」
オビト
「虎杖悠仁」
ナルト
「……」
腕を組む。
「どんな奴?」
オビトは即答した。
「バカ」
ナルト
「おい」
オビト
「でも」
少し笑う。
「真っ直ぐで」
「人を助けるのが当たり前で」
「自分の命なんて気にしない」
ナルトが黙る。
カカシが小さく笑う。
「ナルトだな」
ナルト
「おい!」
我愛羅が静かに言う。
「確かに」
「君に似ている」
ナルト
「なんでだってばよ!」
オビトは肩をすくめた。
「しかも」
「そいつに宿ってたのが」
ナルト
「?」
オビト
「呪いの王」
ナルト
「……」
「お前の世界やばくね?」
オビト
「やばい」
綱手がため息をつく。
「その親友はどうした」
オビトの顔が少し曇る。
「今も戦ってると思う」
静かな沈黙。
ナルトが言う。
「会いてぇな」
オビト
「虎杖に?」
ナルト
「絶対気が合うってばよ」
オビトは笑った。
「それは保証する」
カカシが腕を組む。
「しかし」
「似てる奴が三人か」
ナルト
「三人?」
カカシ
「ナルト」
「虎杖」
「オビト」
オビト
「俺?」
カカシが笑う。
「お前もだよ」
ナルトが笑った。
「確かに!」
オビト
「やめろ」
我愛羅が静かに言う。
「だが」
「そういう人間が世界を変える」
部屋が少し静かになる。
ナルトが拳を握る。
「よし」
「そいつらに負けねぇ火影になるってばよ!」
オビトが笑った。
「なれるよ」
ナルト
「当たり前だ!」
カカシが窓の外を見る。
空は静かだった。
だが。
オビトは知っている。
別の世界で
戦い続けている親友を。
(生きてろよ)
心の中で呟く。
(虎杖)
沈黙が続いていた。
机の向こうには
綱手。
その横に
はたけカカシ。
窓の近くには
我愛羅。
そして部屋の中央。
黒髪の少年――
うちはオビト。
向かい側には椅子に座る
うずまきナルト。
ナルトは腕を組んで唸っていた。
「つまりだってばよ……」
指を一本立てる。
「お前は一回死にかけて」
「別の世界に飛んで」
「十八年生きて」
「またこっちに飛ばされたってことか?」
オビトは頷く。
「ざっくり言うとそうだ」
ナルト
「意味わかんねぇってばよ!」
綱手が額を押さえる。
「そりゃそうだろうね」
我愛羅は静かに言う。
「だが嘘を言っているようには見えない」
カカシがちらりとオビトを見る。
「それに」
「説明の細かさが妙にリアルなんだよな」
ナルトが身を乗り出す。
「で、その世界ってどんな所なんだ?」
オビトは少し考える。
「呪いが生まれる世界だ」
ナルト
「呪い?」
「人の負の感情」
「恐怖とか怒りとか」
「そういうのが形になって化け物になる」
ナルトが眉をひそめる。
「それって……」
「ほぼ尾獣じゃね?」
我愛羅が小さく笑った。
「確かに似ているな」
オビトは肩をすくめた。
「まあ、そんな感じだ」
ナルト
「で、お前はそいつらと戦ってたのか?」
「ああ」
「呪術師って呼ばれてた」
ナルトは目を輝かせる。
「忍者みてぇだな!」
オビト
「ほぼ忍者だな」
カカシが興味深そうに聞く。
「師匠は?」
オビトは少し黙った。
そして言う。
「いたよ」
「めちゃくちゃ強い人」
ナルトが身を乗り出す。
「どれくらい?」
オビト
「多分」
「この世界でもトップクラス」
カカシが片眉を上げる。
「へえ」
オビトは少し遠くを見る。
「名前は」
「五条悟」
部屋が静かになる。
ナルト
「強かったのか?」
オビトは笑った。
「強すぎた」
「俺が知ってる中で一番強い」
ナルト
「火影より?」
綱手
「こら」
オビトは苦笑する。
「まあ……」
「火影と同じくらいじゃないか?」
ナルトが腕を組む。
「そいつどんな奴なんだ?」
オビト
「うるさい」
「軽い」
「教師のくせに子供みたい」
カカシが笑う。
「それで強いのか」
オビト
「めちゃくちゃ強い」
ナルトがニヤッと笑う。
「なんかさ」
「ちょっと俺っぽくね?」
その瞬間。
カカシが吹き出した。
「……確かに」
我愛羅も小さく笑う。
「似ているな」
ナルト
「だろ!」
オビトは苦笑した。
「いや」
「どっちかというと」
「俺の親友の方が似てる」
ナルト
「親友?」
オビト
「虎杖悠仁」
ナルト
「……」
腕を組む。
「どんな奴?」
オビトは即答した。
「バカ」
ナルト
「おい」
オビト
「でも」
少し笑う。
「真っ直ぐで」
「人を助けるのが当たり前で」
「自分の命なんて気にしない」
ナルトが黙る。
カカシが小さく笑う。
「ナルトだな」
ナルト
「おい!」
我愛羅が静かに言う。
「確かに」
「君に似ている」
ナルト
「なんでだってばよ!」
オビトは肩をすくめた。
「しかも」
「そいつに宿ってたのが」
ナルト
「?」
オビト
「呪いの王」
ナルト
「……」
「お前の世界やばくね?」
オビト
「やばい」
綱手がため息をつく。
「その親友はどうした」
オビトの顔が少し曇る。
「今も戦ってると思う」
静かな沈黙。
ナルトが言う。
「会いてぇな」
オビト
「虎杖に?」
ナルト
「絶対気が合うってばよ」
オビトは笑った。
「それは保証する」
カカシが腕を組む。
「しかし」
「似てる奴が三人か」
ナルト
「三人?」
カカシ
「ナルト」
「虎杖」
「オビト」
オビト
「俺?」
カカシが笑う。
「お前もだよ」
ナルトが笑った。
「確かに!」
オビト
「やめろ」
我愛羅が静かに言う。
「だが」
「そういう人間が世界を変える」
部屋が少し静かになる。
ナルトが拳を握る。
「よし」
「そいつらに負けねぇ火影になるってばよ!」
オビトが笑った。
「なれるよ」
ナルト
「当たり前だ!」
カカシが窓の外を見る。
空は静かだった。
だが。
オビトは知っている。
別の世界で
戦い続けている親友を。
(生きてろよ)
心の中で呟く。
(虎杖)
【〆栞】