もう一つのチャクラ
木ノ葉外れの修行場。
地面に座り込んでいるのは
**うずまきナルト**だった。
「ぜぇ……ぜぇ……」
額から汗が滴る。
何度やっても上手くいかない。
チャクラを練ろうとすると、途中で乱れる。
まるで身体の中で、別の流れがぶつかり合っているような感覚だった。
それを腕を組んで見ていた
**自来也**が眉をひそめる。
「妙だな……」
横に立つ
**うちはオビト**も静かに言った。
「俺も感じてた」
ナルトが顔を上げる。
「え?なにが?」
自来也はナルトに近づいた。
「腹を見せろ」
「え、なんで!?」
「いいから」
渋々ナルトが服をめくる。
そこには封印式。
四代目火影が残した
八卦封印。
だが――
その上に、別の術式が重ねられていた。
自来也の目が鋭くなる。
「……やはりな」
ナルトが首を傾げる。
「なんなんだってばよ?」
自来也は低く言った。
「五行封印だ」
オビトの目が細くなる。
自来也は続ける。
「封印の上からさらに封印をかける術」
「チャクラの流れを意図的に乱す」
ナルトが驚く。
「え!?じゃあ俺の修行うまくいかねーのって!」
「それが原因だ」
ナルトは眉を寄せる。
「誰だよそんなことしたの!」
自来也は封印を見ながら言う。
「この術式……」
「相当な腕前だ」
少し考え、
低く言った。
「恐らく――」
その前にオビトが口を開いた。
「大蛇丸」
自来也がちらりと見る。
「……ほう」
「なぜわかる」
オビトは肩をすくめた。
「癖」
ナルトが一瞬きょとんとする。
だが次の瞬間、目を見開いた。
「……あ!!」
「第二試験で会った奴だってばよ!!」
「サスケに変な呪印つけた蛇みてーな奴!!」
オビトが頷く。
「そう」
「そいつ」
ナルトは顔をしかめる。
「なんでそんな奴が俺に術かけてんだってばよ!?」
自来也は静かに言う。
「お前を試したか」
「あるいは……」
「中にいる奴を見たかったか」
ナルトが首を傾げる。
「中?」
自来也は一瞬だけ言葉を止めた。
だがすぐに笑う。
「ま、今はいい」
「まずはこれを解く」
印を結ぶ。
「五行解印!」
バチン!!
術式が弾けた。
その瞬間。
ナルトの身体からチャクラが溢れる。
「うおおおお!?」
ナルトが目を見開く。
身体が軽い。
今までの重さが嘘みたいだった。
自来也が笑う。
「どうだ?」
ナルトは拳を握る。
「なんか!」
「めちゃくちゃ調子いいってばよ!!」
自来也は頷いた。
「それが本来の状態だ」
オビトは静かにナルトを見る。
その奥。
封印のさらに奥。
――感じる。
膨大なチャクラ。
封印の奥で蠢く意志。
「……」
オビトがわずかに目を細めた。
封印の向こう側。
そこにいるのは――
九喇嘛。
巨大な存在。
封印の奥で、静かにこちらを見ていた。
ナルトが叫ぶ。
「なあオビト!」
「今なら木登りできる気がするってばよ!」
オビトは笑った。
「ああ」
「やってみろ」
ナルトが木に飛びつく。
タッ
タッ
タッ
そのまま一気に駆け上がった。
「できたぁぁぁ!!」
ナルトが叫ぶ。
自来也が笑う。
「やっとか」
だが自来也の視線は、ナルトではない。
オビトを見ていた。
(……今)
(尾獣を感じ取ったな)
普通の忍には不可能。
だがこの少年は。
それをやった。
自来也は内心で呟く。
(やっぱりだ)
(こいつは……)
(ただの天才じゃない)
オビトは気付かず笑っている。
自来也はニヤリと笑った。
(面白い)
(本当に面白い)
地面に座り込んでいるのは
**うずまきナルト**だった。
「ぜぇ……ぜぇ……」
額から汗が滴る。
何度やっても上手くいかない。
チャクラを練ろうとすると、途中で乱れる。
まるで身体の中で、別の流れがぶつかり合っているような感覚だった。
それを腕を組んで見ていた
**自来也**が眉をひそめる。
「妙だな……」
横に立つ
**うちはオビト**も静かに言った。
「俺も感じてた」
ナルトが顔を上げる。
「え?なにが?」
自来也はナルトに近づいた。
「腹を見せろ」
「え、なんで!?」
「いいから」
渋々ナルトが服をめくる。
そこには封印式。
四代目火影が残した
八卦封印。
だが――
その上に、別の術式が重ねられていた。
自来也の目が鋭くなる。
「……やはりな」
ナルトが首を傾げる。
「なんなんだってばよ?」
自来也は低く言った。
「五行封印だ」
オビトの目が細くなる。
自来也は続ける。
「封印の上からさらに封印をかける術」
「チャクラの流れを意図的に乱す」
ナルトが驚く。
「え!?じゃあ俺の修行うまくいかねーのって!」
「それが原因だ」
ナルトは眉を寄せる。
「誰だよそんなことしたの!」
自来也は封印を見ながら言う。
「この術式……」
「相当な腕前だ」
少し考え、
低く言った。
「恐らく――」
その前にオビトが口を開いた。
「大蛇丸」
自来也がちらりと見る。
「……ほう」
「なぜわかる」
オビトは肩をすくめた。
「癖」
ナルトが一瞬きょとんとする。
だが次の瞬間、目を見開いた。
「……あ!!」
「第二試験で会った奴だってばよ!!」
「サスケに変な呪印つけた蛇みてーな奴!!」
オビトが頷く。
「そう」
「そいつ」
ナルトは顔をしかめる。
「なんでそんな奴が俺に術かけてんだってばよ!?」
自来也は静かに言う。
「お前を試したか」
「あるいは……」
「中にいる奴を見たかったか」
ナルトが首を傾げる。
「中?」
自来也は一瞬だけ言葉を止めた。
だがすぐに笑う。
「ま、今はいい」
「まずはこれを解く」
印を結ぶ。
「五行解印!」
バチン!!
術式が弾けた。
その瞬間。
ナルトの身体からチャクラが溢れる。
「うおおおお!?」
ナルトが目を見開く。
身体が軽い。
今までの重さが嘘みたいだった。
自来也が笑う。
「どうだ?」
ナルトは拳を握る。
「なんか!」
「めちゃくちゃ調子いいってばよ!!」
自来也は頷いた。
「それが本来の状態だ」
オビトは静かにナルトを見る。
その奥。
封印のさらに奥。
――感じる。
膨大なチャクラ。
封印の奥で蠢く意志。
「……」
オビトがわずかに目を細めた。
封印の向こう側。
そこにいるのは――
九喇嘛。
巨大な存在。
封印の奥で、静かにこちらを見ていた。
ナルトが叫ぶ。
「なあオビト!」
「今なら木登りできる気がするってばよ!」
オビトは笑った。
「ああ」
「やってみろ」
ナルトが木に飛びつく。
タッ
タッ
タッ
そのまま一気に駆け上がった。
「できたぁぁぁ!!」
ナルトが叫ぶ。
自来也が笑う。
「やっとか」
だが自来也の視線は、ナルトではない。
オビトを見ていた。
(……今)
(尾獣を感じ取ったな)
普通の忍には不可能。
だがこの少年は。
それをやった。
自来也は内心で呟く。
(やっぱりだ)
(こいつは……)
(ただの天才じゃない)
オビトは気付かず笑っている。
自来也はニヤリと笑った。
(面白い)
(本当に面白い)
【〆栞】