SPIRIT WORLD
たまにはまったり

 バァァァン!!

「だらっしゃあああああああ!!!」

 休憩中。無性にバレーボールをしたくなったあたしは倉庫からボールを取り出し壁でトスをしたり壁打ちをしたり遊んでいた。するとやりたいと言ってきー君やさっちゃん、峰さんが集まってきて円になりパスで遊び始めた。それを周りが元気だなと見守っていた。
 暫く熱中しているうちに本気になっていき、遠くに飛んで行ったボールを追い掛けスライディングしたりフライングを見事に決めたり、ジャンプサーブをしたりハチャメチャに遊んだ。

 運動神経がいい峰さんときー君が特に食らい付いてきていてボールを落とさないので本気で打ち込み一本を決めたあたしは両腕を突き上げた。ちなみにさっちゃんも結構頑張っていて頑張る度に揺れる胸に目が向くのは仕方ないと思ってる。

「チッ」

「惜しかったっスねー青峰っち」

「そらさん凄いです!」

 いや舌打ちしてるけど唯一落としたボールだったよね。今まであたし以上に拾ってたよね。お前の現役バスケだろうが。

「でも年には逆らえまい…」

「疲れ果ててますね」

 そう。年には逆らえない。テッちゃんの声を耳に遂に疲れ切ったあたしは床にゴロンとうつ伏せに寝転がる。ちょっと汗かいたし。休憩休憩。

「床気持ち〜…」

「どれどれ〜」

「ぐええええ…!」

 緩慢な足音が近付いてきていると思いきや大きな影があたしに覆い被さり、あっちゃんが上にのし掛かってきた。×印を描く感じ。
 蛙が潰れた以上の声を出していると、あろう事かあたしの上でゴロゴロ転がり始めた。巨体が女にのっ掛かって転がるとかどんな拷問だよ死ぬ。

「またムッ君!そらさん死んじゃうよ!」

「アツシ。そらさんがかなり潰れてるよ」

 さっちゃんが押し退けようとするがビクともしないあっちゃん。こ、呼吸が。たっちゃんも見兼ねて声を掛けてきた。

「死ぬのは困るー」

 何も言わなくなったあたしに不安になったのかあっちゃんはのっそりと起き上がる。
 いつに間にか話に混ざっていたタカ君が力尽きているあたしを抱き起こした。寝かせてくれよ。

「そらさんの特技って何かある?」

「何?タカ君急に」

「いや、何となく話ししたいなと思ったら出てきた話題がそれだっただけ」

 タカ君がさり気なくあたしの隣に座って肩を抱く。

「んー…物真似かなぁ」

「何出来る?」

「ジブリに出てくる蛙と火の真似」

 何か選択が微妙…と呟く声は気にしない。気付けば周りには興味津々にこちらを見る面々。あ、赤君も興味深そうに見てる。そんなにプレッシャーかけるなよ〜。

「ん゛ん……ハク様〜ハク様〜!うわ!?人間!?ソフィ〜火がぁ〜火が消えちゃうよ〜」

「「似てる!!」」

 ゲハハ!!と笑うタカ君や峰さん。おお、ウケたウケた。

「他には?」

「んー…アソパソマソのドキンちゃん。食パンマン様ぁ〜!」

「可愛い声も出るんだ!」

 へー!と感心するタカ君に複雑な気持ちになった。普段可愛い声じゃないってか?わかってるよ自覚してるけど傷付くわ。

「じゃあその可愛い声で喘いでみるとかどうや?」

「あっ…あぁん!だめぇ!」

「「ブッフォ!!何か変!!」」

「ふざけた感じが出てるからっしょ」

 翔ちゃんに言われて悪ふざけに可愛い声で即喘いでみるとタカ君と峰さんに駄目出しされた。あとスガ。おかしいな。

「やめなさいそらさん。駄目よ、そういうのは本番に取っておかなくちゃ」

「いや本番にそんな声出されても演技っぽくて萎えるでしょ。あたしなら萎える」

 下品が苦手な玲央きゅんがやんわり注意してくる。その言葉にあたしが否定すると、下ネタで盛り上がっている空気を払拭するようにリコぴんが咳払いをした。

「そういえばそらさんって保育士してましたよね?やっぱり子ども達に物真似すると喜びますか?」

「あー、友達の前ではするけど子どもの前ではあんまりしないからわかんないや。そうだ!手遊びしよ暇潰しに」

「手遊び?」

「え、知らないの?お弁当箱とか色々あるでしょ。一度は聞いた事のあるやつ」

 俊ちゃんが首を傾げるがやってみればわかるだろうと両手を出す。

「これっくらーいの!おべんとばっこに!おーにぎーりおーにぎーりちょいと詰ーめて!」

「あー、これかぁ。これならワシも知っとるわ」

 両人差し指で四角いケースを描きおにぎりを握る仕草をする。やり出すとタカ君達は勿論翔ちゃんや真ちゃんまでやってたからみんなが可愛過ぎてハゲるかと思った。寧ろ吐血。
 赤君やマコマコとかは流石にしてくれない。だが見たい。

「じゃあ次はひげじいさんね。やらなかった人はもうあたし一生話さないから」

 冗談だしこんなこと言ったくらいで大してショックも何もないだろうと思いながら笑って言うと、赤君の目付きが変わった気がした。

「トントントントンヒゲじいさん〜」

「…これは昔に母がやってくれたな」

 赤君がやったァァァァァ!?マジでしてくれたよありがとうご馳走様です!!くっそかわぁぁぁぁ!!!
 顎の下に両拳をヒゲに見立てて添える様子は子どもより可愛いと思います。

「…あ、マコマコしてない。じゃああたしもう一生話さないからね〜」

「子どもか。勝手に言ってろ」

 ハッと鼻で笑ったマコマコにニヤッと笑った後本当に無視してみんなと色んな手遊びしてたら段々イライラしてくるのがわかった。仲間外れにされて悔しいんだ〜かんわええ。

「意固地にならずにマコマコも一緒にしなって〜」

「結構やってみると懐かしいぞ」

 最早やっているうちに羞恥心なんてものはなくなったようで、かずやんと康ちゃんがマコマコの肩にポンと手を添える。

「別に意固地になってねえよ!…あーもううっぜえな!!クソ女!!」

「何だとぅ!?」

「さっさと次のやれ!!」

 その言葉を聞いた瞬間、一瞬の間が空いてからあたし達は爆笑した。ツンデレマコマコ可愛過ぎて。翔ちゃんも腹を抱えて蹲り震えている。

「あーもー可愛過ぎかァァァァァ!!」

「うっせええええ!!」

 愛でたくなってマコマコに飛び付いたら華麗にスルーされておまけに頭を叩かれた。あ、脳細胞いっぱい死んだ。

 結局その後糸まきをやったらそれとなくやってたのでまた可愛くて悶えて床を転がってたら壁にぶつかってマコマコに叩かれた頭に当たってコブが出来るのは数分後の事。











江里様、最後のリクエスト大変お待たせしました!
まったりという事でしたが、どんなのがまったりなのかわからないまま手遊びとかやっちゃってます。のんびりとは出来たかと思いますが、殆ど下ネタや夢主の暴走でしたね(笑)
でも書いていて楽しかったです!素敵なリクエストありがとうございました!

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