お初にお目にかかります

白 と 花 瞼

白百合太夫 (本名:花蓮)
20代前半 163p 少し細め
夜兎で普通の夜兎よりも真っ白い肌
髪:はしばみいろ(
目:ふじいろ(
床につくほど長い髪

不愛想で、あんまり笑わない。
泣きもしないし怒りもしない。

ちいさいころに春雨だった父親に売られた。
それからずっと吉原の奥にいた。
一応強いが戦闘経験なし。
本人も戦うことをのぞんでいない。

・お登勢さんたちに会わせる
・ヘドロさんのお花屋さんに行く
・吉原で遊ぶ
・真選組のみんなに会う
・桂に会う。で幾松さんとこのラーメン屋に連れてってもらう
・神威にどっかで会う。→戦う

・辰馬に会う。陸奥に「おんし夜兎か?」「そうよ」「ほう…まさか神楽以外の夜兎に地球(この惑星)で会うとはな」「あなたも夜兎なの?」
「あぁ、そうじゃき。陸奥じゃ」「私は花蓮」「むぅぅぅつぅぅぅぅ」「あぁ〜おえっ、ぐはっ、ぐえぇぇ、あぁ〜……花蓮…」
「気持ち悪いから寄るな。わしは知らん」「えぇぇそんなぁぁ〜〜…待て〜〜陸奥〜〜〜」「はぁ…」
「うぉぉぉ、うえぇぇっ…花蓮〜〜…」「やだ、吐いたら寄って来ないで。汚い」「お前つめてぇなぁ…俺に惚れてんじゃねぇのかよ…」「酔ってるの?
それにしてはずいぶんと笑えない冗談だけど」「んがっ」「あはははっ、銀時振られて、うおろろろろろぉぉぉ、おえっ…」
「上が馬鹿だと下は苦労するのう」「ホントに、陸奥さんも大変」「陸奥でいい」「あっ、じゃあ陸奥で。私も花蓮でいい」「あぁ、端からそう呼ぶつもりじゃった」

・さっちゃんに会う。
「ちょ、ちょっとあんた!!!」「…だれ?」「何銀さんについて回ってんのよ。」















「あんた名前は」
「白百合…白百合太夫で、あり、ありんす…」
「あー、あんた無理しなくていいんじゃねェの?その……廓、言葉だったか?そんなたどたどしくしゃべられたらこっちも気ィつかっちまう」
「そう、じゃあよろしく、銀時さん」
「いきなり馴れ馴れしくなったな!」
「…だってあなたが無理しなくていいって……」
「あぁ〜そうだったな。いい、いいよ!もう好きなように話して!」
「ありがとう。…私、こんなふうだから、接客ができなくて…」
「だからお客とることもなく吉原の奥のこーんな埃っぽい部屋で毎日じーっとしてるってわけか。そりゃ人生つまんねェだろうな」
「……銀さん、言いすぎですよ」
「デカシリーがないネ」
「デリカシーね、神楽ちゃん」
「その通り…」
「!」
「本当につまらない人生だった。銀時さんのいう通り」
「白百合さん…」
「…私はこれでいいと思っていた。というよりも、人生の中にこれ以上の何かがあるなんて知らなかった。
楽しいとかつらいとかかなしいとか嬉しいとか、そんなものどこか遠い惑星(ほし)の夢物語だと思っていたの。そしたら、日輪さんと月詠さんが
それは違うって。こんなの人生じゃないって…。いい人を紹介するから、その人たちに人生とはなんたるかを教えてもらえって言われたの」
「で、俺たちが呼ばれたってわけか」
「報酬はきちんと支払う。日輪さんから聞いていると思うけれどお金はきっちり私が払うわ」
「客もとれねぇあんたに金なんてあるのかよ。頼むからぼったくりだけは勘弁してくれよ」
「大丈夫。明日からお座敷に上がらせてもらえることになったから」
「えっ!だ、大丈夫なんですか!」
「少しなら問題ない」
「そんな!もし体を壊したら…!銀さん!」
「まぁ、いいだろ。こいつがやるって言ってんだから。これも人生経験のひとつだ」
「止めないアルか!」
銀さん、じっと白百合の目を見る。
「……できるかじゃない……」
「?(みんなで白百合を見る)」
「やるの」
みんなびっくり
「ほう……いいじゃねぇか。そういうの嫌いじゃないぜ」


「どうじゃった」
「すごく綺麗な人でした」
「何鼻の下伸ばしてるネ、この眼鏡童貞が」
「な、だ、誰が童貞だコルァァァァ!」
「へっ、つるっつるのチェリーがなに粋がって眼鏡かけてるネ」
「つるつるじゃねェし!!!というかなんで眼鏡かけてることまでディスられてるの!?」
「銀時」
「まぁ、いいんじゃねェの。たまに来て相手すりゃいいんだろ?」
「ああ…」
「なんだよ、朝のクソの切れでも悪かったのか?」
「違うわ!」
「ぐへっ」
「……白百合は自分で報酬を支払うと言っておったじゃろう。……あまり無理はさせたくない」
「でもやっこさん自分でやるって目ェギラギラさせてたぜ」
「そういう奴なんじゃ」


本名を知る
「そういえばお前、白百合って本名アルか?」
「まさか、違う」
「じゃあ、本名はなんて言うアルか」
「……花蓮」
「花蓮さんですか…いい名前ですね」
「お前なにポイント稼ごうとしてんの?お通ちゃんはどうしたんこぶの生えたぱっつあん」
「たんこぶの生えたってどんなぱっつぁんだ!ぱっつぁんなんだと思ってんだ!」
「あぁ、違ったんこぶの生えたぱっつぁんの眼鏡のたんこぶが生えたぱっつぁん」
「アァァァッ!もう意味がわからないよ!それに僕はポイント稼いだりなんかしてませんよ!僕はお通ちゃん一筋ですいかは冷やすとおいしいねェ!」
「………」
「お前ら、花蓮が固まってるアル」
「あの、それは……どういう意味……?」
「あっ、いや、これはですね、お通ちゃん言葉って言って…」
「お通?だれ?」
「えっと、お通ちゃんはアイドルで…」

いろいろ説明を受ける。そして

「なるほどね。じゃあ語尾に言葉をつけて返すのが江戸では流行ってるのね」
「は、流行ってるっていうか…」
「おいぱっつぁん!てめぇ余計なこと教えるとあとであいつに串刺しにされるぞ!」
「で、でも嘘を教えるわけにもいかないじゃないですか!」
「?どうしたの?」
「いえいえェェェ!な、なんでも!」
「そう……あっ」
「?」
「そうどんはやっぱりキツネよね」
「「「!!」」」
「……?何かおかしかった?こうするんじゃないの?」
で、みんな大笑い
「真顔で言うとかやるな!」
「えっ、えっ、なに?」
「面白かったんですよ」
「おもし、ろい?」
「はい、今白百合さんが言ったお通ちゃん言葉が面白くてみんな笑ってるんです」
「おもし、ろい…の…?」
「あはははははっ」
「あっ、面白いのりのつくだにはあまり好きじゃないの」
「食いモンばっかだな!」
「食べるの好きアルか?」
「あっ、たしかに。白百合さんって夜兎ですよね?やっぱりいっぱい食べるんですか?」
「いっぱい……では、ないと思う」

それからあとでファミレスにいく

「オムライスとチーズハンバーグが5つ、それからナポリタン4つとカツ丼と天丼をそれぞれ2つずつ。ライス?ごはん?を1升。サラダバーもお願いします」
「ちょ、ちょちょちょ!待てまてたんま!」
「?なに?」
「お前あんまり食わねぇって言ってたよな!?」
「うん。あんまり食べない」
「いやいやいや、いっぱい食うだろ!いっぱい注文しちゃってるだろ!これじゃ銀さんの財布空っぽどころか万事屋つぶれちゃう!!!」
「えっ、ごめんなさい。これが普通だと思ってた…」
「しかもお前みてぇなやつがサラダバーとか頼んじゃだめ!ファミレスまでつぶす気か!」
「そういう、つもりじゃなかった…でも、迷惑をかけたならごめんなさい」

「お花、屋さん……?」
「おやおや、万事屋さん。今日も天気が良くて気持ちいいですね。あれ?そちらの方は?」
(や、ややややべぇよォォォォ!やべェやつに会っちまったよォォォォ!!!に、逃げろ!逃げろォォォォ!!)
「……このお花、きれい」
「えっ」
「おお、分かってくれますか。この子は昨日入ってきたばかりの新入りなんですが…」
「ぎ、銀さん、これ大丈夫なんですか!」
「知らねぇよ!なんでこいつビビんねぇんだよ!ずっと引きこもってたから世の中の恐ろしさが理解できてねぇのか!!?」
「あっ、もしかして夜兎だから怖くないとか!」
「あ?んなわけあるか」
「あなた…天人?」
(ストレートに言うなァァァァァァッ!!!!)
「はい。私は茶吉尼という民族でして…あなた、もしや…」
「そうだったんですか。私は夜兎です」
「やっぱり!そういえば万事屋さんにも夜兎の人がいましたね」


「あれ?これは珍しいのに会ったね」
「……?だれ?」
「きみって確か…春雨元第4師団の団長の娘…だったよね?」
「知らない」
「そんなはずないなぁ。きみのお父さんだよ?」
「知らない。私に、親はいない」
「……なるほどね。そういうことか」
「あなた、誰だか知らないけど用がないならどこかに行って」
「用ならあるよ」
「…何?」

戦うために襲い掛かって来る。
一応、よける、

「ありゃりゃ、戦わないの?」
「やめて、私は戦わない」
「どうして?きみのお父さんは物凄く強かったよ。娘のきみの力がどれほどのものか、とても興味がある。ぜひ見せてほしいな」
「いやだ。私にそんな力はないし、あったとしても戦わない」
「……そう。じゃあ…死んで」

銀さんくる

「ん?あぁ〜きみは鳳仙に勝ったお兄さんだね」
「こんなとこでナンパか?クソガキ」
「いやだな、旦那じゃあるまいし。俺は戦場でそんな無粋なまねはしないよ」
「ハッ、まぁお前みたいなハナタレ小僧にゃァ、こいつの良さはわからねェわな」
「ぎ、銀時…」
「離れるんじゃねェぞ…俺の背中にしっかりしがみついとけ…!」
銀さんにときめく


夜兎の本能が目覚める

「…………なせ…」
「ん?なぁに?聞こえないなぁ」
「……は、なせ…………その人を……離せェェェェェェッ!!!!!」
「うわおっ、すごい力。さすがは元団長の娘だね。でも……」
「ぎゃんっ」
「俺には勝てないよ…っ!?」
「うおぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁッ!!!」
「こりゃまたとんでもない化け物目覚めさせちゃったかもね。うわっとと」
「おぉい団長ォ」
「やっ、阿伏兎」
「なぁにやってんだすっとこどっこィ」
「ねぇこの子知ってる?あの江蓮団長の娘なんだよ」
「あぁ、そんなの見りゃわかる」

で、神威にぼろぼろにされて気絶。その後

「よぉ、クソガキィ……ずいぶんと元気じゃねェか…」
「あれ?お兄さん生きてたんだ。これは一本取られたね」
「……おいおい、何してくれちゃってんだよォ。俺のかわいい彼女に」
「お兄さんってこの子と付き合ってたの?あぁ、それは悪いことしたね」
「ハッ、思ってもねェ薄っぺらい謝罪なんていらねーんだよ。俺たちにゃ俺たちなりの謝罪方法ってのがあるだろうよ」
「そうだね……じゃあ…」
「覚悟は出来たかクソガキィィィィィ!!!!歯ァ食いしばりやがれェェェェェ!!!!」
そこから殴り合い
(さっきよりも威力が上がってる。あんなにぼろぼろにしたはずなのに…)
「なるほど…これが守る物がある者の強さってワケか…」
「何ボソボソ言ってんだァァァ!!!前を見やがれェェェェ!!!」

「こいつァ、人を殺したくねェって自分ん中の本能おさえこんでたんだ!それをテメェが」
「お兄さんは知らないだろうけど、この子の父親はうちの元第4師団の団長だったんだよ。それもめちゃくちゃ強かった。直接殺りあったことはないけど
その力はあの鳳仙をも勝ると言われていた。そんな父親の遺伝子を受け継いだ子がどれくらい強いか、気になるでしょ?」
「ふざけんな!!勝手な都合でこいつの本能を目覚めさせて戦場に引き込むのか!!!」
「うーん、そうだね、本当にもったいないよ。あれなら今すぐにでもうちの師団長になれるよ」
「てめぇみたいなクソガキに…俺の女、渡してたまるかァァァァァ!!!!」

銀さんぼろぼろになって花蓮が目を覚ます。それで神威におそいかかる。

「う"ぅ"ぅ"…ッ、がぁぁぁっ!」
「ありゃりゃ、ついに言葉まで忘れちゃったか」
「おぉい団長ォ。こいつはやべぇにおいしかしねェ。それにいい加減にしねぇと上に叱られちまう。潮時だ」

で、神威と阿伏兎は去る。花蓮は暴走を続ける。

「うるるるぅあぁぁぁぁッ!!!」
「やめろッ!」
「花蓮さん!!」
「な、せぇ!離せぇぇぇぇぇッ!!!!」
「神楽ァァァ!!」

神楽でも止めきれない

「銀ちゃん、完全に我を忘れてるアル!」
「ッ、クソッ……」
「ここは銀さんしか…」
「あぁ、しょうがねェなァ……いっちょ慰めてやっかァ。てめぇの女ひとり慰めらんねェようじゃァ、男じゃねェよな。
待ってろよ。今俺が腕広げて抱きしめに行ってやっからよ」
「ううあぁぁぁぁぁぁッ!!!!」
「おいおい、初めてにしちゃずいぶんと激しいんじゃねェの?こんなんじゃ俺の腰が持たないぜ」
「くたばれェェェェェェッ!!!!」
木刀で鳩尾を付く。
「ぐぁ……ッ」
倒れこむ花蓮を支える銀さん
「ほら、帰るぞ。帰ってメシだ」
「ぎん、と、き…さ…」
「銀時でいいって言っただろ」

帰ってから3日後に目を覚ます

「………ん」
「!花蓮!」
「花蓮さん!」
「……か、ぐらちゃん……め、がね…」
「えェェェ!目覚めて早速その扱いィィ!?」
「銀ちゃん!花蓮が目覚ましたアル!」

で、トイレからはなほじしながら出てくる。

「お〜よかったな〜」
「ちょっと銀さん冷たくないですか?」
「違う違う。照れてるアルよ。花蓮、銀ちゃん3日間ほとんど寝ないでお前の枕元に座ってたアルよ〜」
「っ、おい神楽ァ!余計なこと言ってんじゃねェ!」
「だってホントのことアル!銀ちゃん全然食べないし寝てないネ!心配そうな顔でず〜〜〜〜っと花蓮のそば離れなかったアル!」
「いいんだよそういうのは!でけぇ声で言うもんじゃねェだろうが!こういうのはなァ、裏でこそっとさらっとさりげなくやるからかっこいいんだよ!」(小声)
「ちぇっ、銀ちゃんのくせにカッコつけやがって」唾吐くぺっと
「だぁ!おめぇ!汚ェだろうが!!」
相変わらず賑やか
「すみません、うるさくて…」
「ぷっ…」
「えっ?」
みんな固まる
「ぷっ…ふふっ、ふふふっ」
「花蓮……」
「花蓮さん……」
「銀ちゃん!花蓮が笑ったアル!今笑ったアルヨ!!」
「いちいち騒ぐな。見りゃ分かんだろ」
で、ふたりきりになる。
「……あの…」
「笑えんじゃねェか」
「えっ…あっ……」
「いい面(かお)してたな」頭撫でて上げる
「うまく笑えてた……?私、すごく久しぶりだから自信ない…」
「バカヤロー、うまいか下手かなんてどうでもいいんだよ。自分(てめぇ)なりの笑い方でいいんだ。貧相でもぶっさいくでもいいから自信もって笑え」
「……ありがとう…」
素直にお礼言われて照れくさい
「お、おぉ…」
しばらく無言
「……そういえば、怪我…」
「ん?あぁ、掠り傷な」
「掠り傷!そんなわけないでしょ!っ」
「おいおい、動くんじゃねェよ。傷口が開いちまうだろ」
「……っ、だって掠り傷だなんて言う、から……こんなに、いっぱい包帯巻いてるのに…」傷をなでる
「いや〜うちの彼女怒ると手ェつけらんねェんだわ」
「えっ…」
「キレるとネコみてェにひっかいてきちゃって〜。あぁ〜痛かったわ〜」
「……ご、ごめん…」
「謝るな。あんなのただの痴話喧嘩だろ?」
「……銀時、さん…」
「だぁかぁら、銀時でいいっての」頭をコツン
「っ、ごめん、銀時…」
「まっ、いいってこったァ。怒った彼女止めんのは彼氏(男)の務めだからな」また撫でる
「彼女……私……」
(そういえば正式に付き合うとか話してなかったなと思う銀さん)
「あぁ〜……そうだな、えぇっと〜……」
「……私…」
「あぁぁ!待て待て!俺が言う!」
「…?」
「……その、あれだ……」
「あれ?」
「あれだよ、えっと……」
「銀時?」
「……俺の彼女になりませんかっ!」
「………」
(やべぇなんかかっこわりぃ!!なんだ!?なんで無言なんだ!?まさか彼女とか思ってたの俺だけ!?俺だけ一人で俺お前の彼氏だぜ、なぁハニーみたいな恥ずかしいこと
しちゃってたわけ!!??ひゃァァァァァッ!だめ恥ずかしい!今すぐ穴があったら入りてェェェェェ!!あっ、花蓮のあなが…って俺何考えてんだオォォォィイイ!!!)
「……もう、彼女じゃなかったの?」
「えっ」
「だって、銀時、私の……彼氏、でしょ?神楽ちゃんが言ってた」
(!!あの小娘!!)
「ま、まぁそうだよな。ははっ、俺はもうお前の彼氏だぜ〜ははっ」
「?変な銀時」
(クソォォォォッ!めっちゃ恥ずかしい!銀さんめっちゃ恥ずかしいよ今!!!!)
「銀時…」
手を重ねてくる
(っ!?)
「いっぱい傷つけてごめんね……まさか自分があんなふうになるだなんて思ってなかった…正直、ショックだった……」
(昔のことを思い出してるのか…)手を握って抱き寄せる銀さん
「!」
「大丈夫だ。言っただろ?怒った彼女止めんのは彼氏の役目なんだよ。また怒り散らしたら俺が全部受け止めてやらァ」
「…そしたらまた、傷つけることになる…」
「こんなん掠り傷だ。気にするな」
「……」
「よく聞け花蓮」
「…?」
「確かにお前は夜兎だ。それは今更変えられねェ。でもな、神楽を見ろ。陸奥を見ろ。あいつらも夜兎だ。それでも自分の力を制御して地球(ここ)で生きてる。
お前にだって出来るはずだ。そりゃすぐは出来るようにはならねェだろう。だから出来るようになるまで、お前が暴走するたびに俺が何度でも受け止めてやる。
自分の中の本能を恐れるな。俺は死なねェ。……こんなかわいい彼女置き去りにして死んでたまるか。お前にゃこの先俺と生涯を共にしてもらうんだからな」
「……ぎん、とき…っ」
「泣け、今までの分、存分に泣きやがれ。その涙だってこれから俺が何度も拭いてやる」
「うっ、うぅあぁぁ…っ」

ふすま開けてみてたふたり。

「銀ちゃんカッコつけ過ぎアルネ」
「まぁまぁ、好きな人の前ではカッコつけたいんだよ」
「新八もそうなるアルか?童貞眼鏡のくせにアルか?」
「今は童貞関係ないでしょ!!!」

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