幽霊旅館と柿ピー

スタンド編
「おいおいおいおい逃げるぞ!」
「えっ?どうして?」
「とにかく逃げるぞ!」
「あっ、ちょ、銀時!」
逃げようとするけど道ふさがれて温泉へ。
「じゃあ、私たちは洋室で。さっ、神楽ちゃん、花蓮ちゃん行きましょう」
「やったー!ベットで寝られるアルネ!」
「ベット?」
「花蓮はベット初めてアルか?」
「うん」

(ちょ、ちょい待ってェェェェ!花蓮んんんんっお前はこっちにいてェェェ!!)
「銀さん、男はこっちです」
「アァァッ、花蓮んんん!」

お風呂に入る
「あら〜かわいいお猿さんね〜」
「お猿さん…初めて見た」
「どう?かわいいでしょう?」
「うん、かわいい…」
湯上り
「わっはっは、吾輩だ」
「吾輩が吾輩だ」
「吾輩が吾輩である」
「どうしちまったんだよお前らァ!はっ、まさか…!」
「吾輩であ〜る」
「アァァァァッ!!花蓮がァァァァァァァッ!!」
「銀時は?吾輩であ〜るじゃないの?」
「俺は違ェよ!おかしいのはお前らだけ!」
「そうだったの?私もみんなの真似してみたんだけど……違ったのね」
「はっ!?真似!?」
「うん、楽しそうだったから」
で、メイクだってわかってそれを落とす。
「あぁ〜もう!ダメだろ!肌弱いんだからお化粧なんかするんじゃない!」
「うっ、ごめん」
働き始める
「あんたは使えそうだねぇ。裏方に回って雑用やってな」
「わかった」
「わかったじゃなくてはいだろう!」
「は、はい」
「おいコラババア、うちの彼女に乱暴したら化けて出て呪ってやるかんな」
「黙れ小僧」
「ひっ、すみませんでしたァ!」
「さぁお客が来たよ!さっさと行きな!銀!」
「銀時、頑張ってね」
「おお!」(よっしゃ!!めっちゃ頑張るぅぅぅぅ!!)
夜になり
(なんで俺がこんな目に合わなきゃなんねェんだよ!俺なんか悪いことした!?昨日からウノで寝れねェし、主食は柿ピーだし、あぁ、もう帰りてェ…)
「さみぃ…」
「銀時」
「ひっ、って、お前か…」
「大丈夫?顔色が悪い」
「常に顔面真っ白のお前に言われるようじゃ、今の俺ァ相当顔色悪ィんだな…」
「うん、すごく疲れた顔してる」
「そりゃこんなわけのわかんねぇとこでいきなり働かされたら疲れるぜ…。なんかもう自分がいる世界が何次元なのかわかんなくなってきた…」
「……銀時」
そっと近づいて布団に入る。
「あったかい。私、寒くて眠れなくて」
「そうだったのか…ひとりにして悪かったな…」
「男と女は別で寝ろって言われたんだし、仕方がない」
「にしてもよォ、お前は特別な夜兎だってのにあのババア…」
「私は大丈夫。それより銀時が心配」
「はぁ…お前はいつもそうだな」
「えっ」
「俺はいいから自分のこと心配しろ」(頭ぽんぽん)
「……」(柿ピーをじっと見て、つまんで食べる)
「……」
「ちょっと辛い…」
「柿ピーはそういうもんだからな」
「柿ピーっていうの?」
「あぁ」
「変な名前」
「ははっ、そうだな」
(銀さんも食べる)
「まぁ、お前と食うなら悪くねェかもな」
「ん?何?」
「いいや、なんでもねェよ。来い、今夜は一緒に寝るか」
「……うん」(嬉しそうに笑ってくっついて寝る)

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