御用改めである!

お座敷にて
「白百合です。どうぞ、よしなに」
「今更だろうが」
「で、でも一応、仕事だし…」
「俺たちに会うときは仕事忘れろって、日輪にも月詠にも言われてんだろ?」
「あぁ、そうだった」
「ほら」お猪口を差し出す
「あっ、はい」お酌をする。
「きょ、今日はゆ、ゆっくりして」
「いいって。そんなたどたどしい花魁がいるかよ。余計なこと考えねェで普通にしろ」
「ふ、つう……普通……」
「あぁぁ!あれだ!俺とか新八とか神楽がいるときみたいにしろってことだ!」
「……わかった。そういえば、神楽と新八くんは?」
(相変わらず切り替え早ェな…)
「あいつらは別の依頼主のとこでも行ってんじゃね?まっ、ガキどもにゃ昼間から酒なんて早ェからな〜」
「銀時……もしかしてふたりに仕事押し付けてきたの?」
「んなわけあるかよ!違う!今日は有給だ!有給!俺だってたまには休みたいってーの」
「神楽が"銀ちゃんいっつもぐーたらしてて全然仕事しないネ"って言ってた」
(チッ、神楽のやつ余計なこと言いやがって…!)
「やっぱり今日は……」
「はいはい!太夫お酌!お酌してほら!もう全部飲んじゃったよ!」
「誤魔化してる……」

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