日傘は大砲付き

はじめてのキス
お客さんに絡まれる花蓮
「よぉ、あれ、あいつは」
「銀時か、花蓮なら今日は座敷に上がっておる」
「はっ!?聞いてねェぞおい」
「今日は調子がいいからと本人がきかなくてな」
「ったく、大丈夫なのかよ…」
「あら、銀さん」
「日輪、花蓮はどうしたんじゃ」
「月詠、ちょうどよかった。実は花蓮のお座敷に来たお客さんが酒癖の悪い人でねぇ。花蓮のこと気に入ったみたいでしつこく絡んでるのよ。
あの子、そういうの慣れてないから困っててね、だからあんたが「そのお座敷どこ」
「えっ?」
「だーかーらーそのお座敷、どこ!!??」
「向かいの店の2階の…あっ、ちょっと銀さん!」
ばっと走っていく。
「行っちゃった…」
「当然じゃ。あいつがそんな事を聞いてほおっとおくわけがなかろう。日輪、わざとやったな」
「だって、あのお客他の子たちにもしつこく絡んでて、しかもなかなかのお偉いさんだからどうしようかって困ってたのよ〜。
ちょうどいいわ、銀さんに追い払ってもらいましょ」
「はぁ……どうなっても知らんぞ」

お座敷にて
「やぁ〜ほんっとに肌きれいだねぇ〜お姉ちゃん夜兎なんだって?夜兎にもこんなかわいい子がいただなんて俺びっくりしちゃった〜」
「あ、あのっ、手、手を…」
「んう?手ぇ?あぁ、いいじゃないか〜ただ手握ってるだけだよぉ」
片方の手を膝に置く。
「っ、膝はだめで「こんにちは〜」
障子蹴飛ばしてぶっ飛ばす
「!なんだ!?だれだ!?」
「どうも〜万事屋銀ちゃんで〜す」
「よ、万事屋!?」
「銀時…!」
「いや〜楽しそうですね〜」
「き、貴様!こんなことをしていいと思ってるのか!?お姉ちゃん、ケガしてないか!?」
「あっ、わ、私は大丈夫、です」
「おいおい、花魁相手に彼氏気取りかァ?」
「っ、か、白百合太夫は俺のものだ…!白百合は俺が買う!!」
「えっ、嘘、そんな話知らない…!」
「旦那ァ、残念だな。その太夫にはもう……俺が唾つけてんだよォォォ!」(ぶんなぐる)
「銀時…!」
「薄汚ェ手で人の女ァべたべたべたべた触りやがってェ……」
(拳振り上げる)
「や、やややめろ…!」
「ちょ、ちょっと待って銀時…!」
「おめぇみてェな奴ァ、菌塗れの手で寂しい自分でも慰めてろォォォォォ!!!」
(ぶん殴って吹き飛ばす)
「ぶあっ……がは……っ」
(お客気絶)
「ぎ、銀時……」
「ったく、ふざけやがって…おい、花蓮、だいじょ…うぶ……じゃ、ねェな」
(ちょっと震えてる)
「あぁ……悪ィな、ちょっと力入り過ぎちまった…」
近づいてきて頭撫でる
「だ、大丈夫…」
「じゃねェだろ。ほら」
ぎゅってしながら頭撫でる
「しつこい客がいるなら断っていいんだぞ」
「でも、お金、払わなきゃ」
「まだそんなこと気にしてたのか」
「依頼料金、払い終わってないから…」
「もういいって言っただろ」
「よくない、やるって言ったことは最後までやる」
「はぁ……お前の悪ィとこはそこだな」
「えっ…」
「言っただろ?俺とお前は付き合ってんの。もう金と金で繋がったふしだらな関係じゃねェの。わかったか?」
「付き合ったらお金を払わなくても会えるの?」
「ったりめェだろうが。なんで彼氏と彼女が会うのに金がいるんだ。JK散歩じゃあるまいし」
「JK散歩?」
「あぁ、それはいい。とにかく、金のことは気にすんな」
「わ、わかった…」
で、日輪が来て
「銀さん」
「日輪…!」
「ありがとう、すっきりしたわ〜」
「最っ初からこういうつもりだったのか」
「まぁまぁ、今日は好きなだけ飲んでっていいから。花蓮、上の部屋使いな」
「うん、わかった」

部屋にて
「暴力で解決するのはよくない」
「悪かったって」
「……」
(むっとする花蓮)
「あ、あぁ…ごめん…」
で、沈黙。
「……あの…」
「でも……助かった。ありがとう」
「お、おぉ…」
(いきなりで照れる)
「あと……かっこよかった…」
「え、あ、あぁ、だ、だろ?ははっ」
「銀時…」
「な、なんだ?」
手を合わせてくる
「!」
「さっきは気持ち悪かったけど…銀時の手は、いい」
その後もちょっと沈黙。でもなんかいい雰囲気。
「……花蓮」
「ん?」
「ほら、酌、酌しろ」
「あぁ、ごめん、忘れてた」
お酌されたのをぐっと飲む。を繰り返す。その後、酔っぱらう。
「銀時、飲みすぎ」
「いぃだろぉ〜。にしても、お前、ほんっと肌白いなァ」
「や、夜兎だから…」
「にしても白すぎだろォ〜神楽より白いぞ」
「うん、そうだと思う」
「いいな、うまそうだ…」
「えっ」
舐める
「ひゃっ」
「甘ェや」
「そんなわけないでしょ…肌が甘いなんて…」
かぶ
「ぎ、銀時!?」
「花蓮…」
迫って来る
「な、ど、どうしたの…か、顔真っ赤…」
「そういやまだなんもしてなかったな」
「な、なんもって…?」
「唇、やわらかそうだ」
「く、唇!?」
指で唇を触って、そのままキス
「っ!」
そのまま激しくなる
「やっ、あっ……ぎ、んときぃ……っ」
で、胸に手を持ってって揉む、と。
「ひっ……き、きゃぁぁっ!」
「ぼべふっ」
ぶっ飛ばされて壁に頭めりこむ

次の日
「ん、んん〜〜」
(あれ、俺……ここどこだ?)
「銀時…!」
(お?花蓮?)
「昨日はごめんなさい。びっくりしちゃって…」
(昨日?昨日なんかあったっけか……昨日…昨日……あっ)
「意外と柔らかかったな…」
「えっ」
「着やせすんのか?もっと慎ましいと思ってたけど実は爆弾ダイナマイト抱えてたとか…」
「変態」
「ぐぁっ」
「もういい。そこでずっと寝てればいい」
おしまい。

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