お姉さん


あたたかい

夢の中

僕らは夢の中にいる





あの戦いで深い傷を負った僕らはいつもの0組の教室で死への恐怖を共有しながら息絶えた。
初めて死の恐怖を味わった時、僕は実感した。

僕にはお姉さんが必要だ


気丈で優しくて、人の頼みは断れなくて面倒見が良い。僕にとってはかけがえのないお姉さんだ。きっとお姉さんなしじゃ僕はここまでやって来られなかった。

無邪気で甘えん坊な僕を優しく抱きしめてくれたお姉さんの温もりを感じたくて、僕は夢の中を彷徨い歩く。
お姉さんも同じ夢を見てくれてたらいいな。


「ねえセブン、僕の声は聞こえてるかな」
返事は来ない

「もういちど僕を抱きしめてほしいな」
お姉さんの気配は感じない






「こんなところにいたのか」
僕を呼ぶ声はエースだった。
「セブンさん、見つかりませんか」
デュースも一緒だった。なんだか二人が少し羨ましかった。
「いないね。どこに行っちゃったのかなぁ」
エースもデュースもしばらく一緒に探してくれているけれどセブンは見つからない。何度呼びかけても返答はない。セブンのことだから今も僕らを探してどこかを彷徨っているのだろう。
「僕もう一度探してくる」
早くセブンに会いたい。




「ねえ、どこにいるの」
もう一度セブンに呼びかける。相変わらず返事はない。
「…僕はセブンが好きだよ。もう一度セブンに抱きしめてほしいよ」
なんて照れくさい。それでもセブンが出てきてくれたらいい。
「出てこないね」












「出てこないんじゃなくて出てきづらいんだよ…」
一人お姉さんを呼び続ける影で顔を赤くしているお姉さん、セブンが姿を隠していたことは誰も知らない。


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