国広がもちちょぎを育てる話(日記風)




○月○日

遠征から帰る途中で変な生き物を見つけた。どことなく山姥切に似ている。そのまま連れて帰る事にした。
部屋に戻るまでふか!ふか!と変わった鳴き声で暴れていたが、昨日のお八つの残りをあげたら大人しくなった。腹が減っていたんだろうか?


○月×日

昨日拾った生き物を主に見せた。どうやらこれは『もちちょぎ』というらしい。もちもちとしたマスコットのような生き物、との事だ。もちという事は食べられるのかと聞いたら食べれないよ〜と云われた。残念だ。
どうやらこの『もち』というのはこのもちちょぎ以外にも沢山いるらしい。俺に似たもちも居るようだ。兄弟達に似たのもいるんだろうか。ならば何時か見つけられるといいんだが


○月□日

主から聞いた話だが、このもち達にも俺達と同じ様に様々な個体がいるらしい。俺が拾ったもちちょぎは食べることが好きな様だ。普段はふか!ふか!と怒って近づけさせてくれないがお八つを持って近づけばゆう!と嬉しそうする。
姿が山姥切に似ているだけあって山姥切を餌付けしているような気分になる


×月×日

あげたお八つを目の前で取り上げると、ふか!と怒りながらもちちょぎが手足?をばたばたさせてきた。無論痛くはない。思わず何度も繰り返したら兄弟に見つかって説教を食らった。
俺は悪くない。もちちょぎが可愛い事をするから悪いんだ


△月○日

兄弟に、もちちょぎ太ってない?と云われた。確かに少しふくよかになった気がする。もちちょぎに強請られたら直ぐにお八つを与えていたから恐らくそれが原因だろう。
兄弟にこのままだと更に太るからお八つは制限付けなきゃ駄目だと云われたがもちちょぎが太っていようが可愛いことには変わりがないから問題ない。


●月□日

遂に山姥切にもちちょぎの事がバレた。お八つを与えすぎだとも怒られた。俺は悪くない。
暫く俺が預かるともちちょぎを奪われてしまった。もちちょぎも抵抗していたが山姥切には敵わない様子だった。俺のもちちょぎが!







「全く、偽物君は何時の間にこんな…………ん?」
ぽん、と何かが足先に当たった。痛みはなく、寧ろ柔らかい。何だ?と手の中で暴れる己に似た生き物を押さえつけながら見下ろす。何かがそこにいる。が、小さくてよく解らない。気になったのでしゃがんで確認してみる。

「もちもちっ!」
「……偽物君?」