峰田くん快便だってよ

「轟くん」
「なんだ」
「これは由々しき事態だと思うんだ」
「そうだな。敵チームの策略にまんまとハマっちまった」
「いや、それもそうなんですけどね。峰田くん今日快便って言ってた」
「そうか」
「(そうか、そうだな、って、焦ってる様子ゼロですやん。うーん、分かってんのかな)」
「捕まっちまったのはしょうがないだろ」
「いや、それもそうだけど、……轟くん気付いてる?」
「何が?」
「コレ、たぶん今日1日轟くんと手首繋がったままなんだけど」
「おー」
「お風呂とかトイレとかどうするの?」
「………」
「気付いてた?」
「……………悪ぃ気付いてなかった」
「うん、だと思ってたよ、私。お風呂はもうこの際我慢するけど、あの、トイレは、これどうしよう」
「トイレ………」
「どう考えても個室2人で入らないといけないかもで、」
「…………」
「でもそうなるとこう、アレだ、色々、こう心の中で死ぬっていうか、」
「………」
「社会的に抹殺されるっていうか……轟くん?聞いてる?」
「……………あぁ、峰田を殺ればいいんだろ?」
「凄いー!全然聞いてない!!!そして何その案!?超絶物騒!!!」
「彼奴を不調にするのが1番手っ取り早い」
「辞めてー!!思考を放棄するのはなしだー!!」
「ほら、行くぞ。お前の個性で強化してくれ、後は殺る」
「峰田くん超逃げて!」