メンズダンスショーに潜入してみた

「やぁやぁ、かっちゃん、こっちの席だよぉー」
「……………てめぇ何してんだよ」
「んー?同行者がお仕事迷惑かけずに出来てるか偵察」
「てめぇが来るのが1番迷惑だわ」
「まぁまぁそう言わず、にしても、コスチューム際どい〜。うわ、お尻出てる。ね?写メってい?」
「殺す」
「おいおい、ここで爆破したらダメだよバレるし」
「てめぇが余計なことペラペラ喋るからだろうが死ね!!」
「よくそんなんでお店置いてもらえてるよね。口悪いのに」
「あ?ンなもん知らねぇわ」
「やっぱ、顔かなぁ…でも、その身体も、うん、魅力的というかなんというか」
「ジロジロみんなキメェ」
「お?照れてるのかっちゃん?」
「照れてねぇわ、ぶっ殺すぞ」
「サービス悪いな、この人」
「悪かねぇわ、なめてんのか」
「いーや、悪いね。だってさっき別のダンサーの子なんか手の甲にキスまでしてきてくれたんだよ。あーいうのがサービスだわ」
「……はっ、サービスっつーがよぉ」
「お?どうしたかっちゃ……っんん?!」
「…っは、手の甲で自慢げに語る割りに、キスひとつで狼狽えすぎだろ」
「え、ちょ、た、タンマ、え!?」
「くそ間抜け面。…サービスされたかったら、俺だけに貢げや?」
「ちょ、ま、待って」
「待たねえ」