酔っ払い(性感帯)

「爆豪って耳弱そう」
「ア?」
「何の話だ」
「え? 性感帯」
「……おい、こいつの呑んでるのなんだ」
「悪い、俺の芋焼酎のロック」
「てめぇは何遍言えば……!」
「ねぇねぇ、どうなの? 耳弱い? あ、でも首も弱そう。ねぇねぇねぇねぇ」
「うっせぇ!!」
「波動先輩みたいになってんな」
「個人的に背筋も弱そうって思うの」
「爆豪、弱いところだらけだな」
「ぶちころがすぞ」
「轟くんはねぇ……」
「今度は俺か」
「うーーーーーーーーーん」
「考えんのがくそ長ぇ」
「…………轟くん、女の子のこと泣かせてばかりで弱いところ見せなさそう……」
「あーーー」
「おい、その廃れたヤリチン見るみたいな目はなんだ。分かるわって顔すんな、爆豪」
「でね、女の子のことヒィヒィ言わせるだけで弱いところ見せないから、別れそう」
「クソ笑う」
「リアルにかすりもしてねぇのに言われようが酷すぎねぇか?」
「じゃあ、どんな理由で別れたんだよ」
「だ か ら さらぴんだって言ってんだろ!!」
「イケメンがさらぴんなの夢がないねえ」
「夢見てこいや、イケメン」
「苗字で夢見ていいならな」
「死ね。んで一生起きんな」
「というか、爆豪もさらぴんの癖に」
「うっせぇ。俺はいざって時に備えてんだよ死ねカス。そこら辺でザーメン吐いてこいや」
「お断りだ弱々性感帯」
「アア!?その喧嘩買ってやらっぁ、!っ、
「ん」
「お」
「な、何しとんだてめぇは!!」
「ふぁ、……やっぱり耳弱いねぇ」
「てめ、」
「首もなめる」
「やめんか、このど痴女!!」
「痴女じゃないの、かくにん」
「せんでいい!」
「苗字、苗字、俺口の中が弱いと思う」
「そうなの?」
「うん。たぶん」
「てめぇはどさくさに紛れて何言っとんじゃ!!」